朝8時半から我が市議会の広報特別委員会が開催された。
その中で議会広報のHPをどうするかという点について
議論がされた。
もともと、なぜHPを作ろうという空気になったかというと、
我が市議会は他市が発行しているような紙媒体の
議会広報がなく、きちんと予算を取って広報を作って
配布すべきではないかという議論があった。
しかし、予算の関係と他議員との調整もあるので
紙媒体の議会報告発行は現段階では実現が難しい
ので、低予算でできるネット広報をまずやろうという
流れになった。
では、HPを市議会で自前で制作するにあたり
どのシステムを使えばいいのかという話になって
私も含めた議員が各々、良いと思われるシステム
を提案した。
私はwixを提案したが、議論の最中でふと我に返った。
「HPではなくて、普通にFBページじゃダメなのか?」
ということである。
というのも、時代がウェブサイトやブログの時代から
ソーシャルメディアの時代に移行しているからだ。
さらにソーシャルメディアもPCからではなく
スマホから見る時代に移行している。
下の図を見てほしい。
総務省が行った「平成26年度 情報通信メディアの
利用時間と情報行動に関する調査」である。
「スマートフォンのネット利用項目別平均利用時間
(経年全年代)」を見てほしい。
PCからスマホ時代への変化の中で、スマホ利用者は
どういった行動に時間を使っているのだろうか。
大きく伸びているのが「ソーシャルメディアを見る」である。
ソーシャルメディアを見る)
平成24年平日 16.2分 ⇒ 平成25年平日 26.2分 ⇒ 平日26年平日 28.0分
一方、減少傾向にあるのが「ブログやウェブサイトを見る」である。
ブログやウェブサイトを見る)
平成24年平日 17.9分 ⇒ 平成25年平日 13.9分 ⇒ 平成26年平日 14.8分
平成25年から26年にかけて若干、時間は伸びているが
ソーシャルメディアの伸びには全く及ばない。
むしろ平成24年から平成25年にかけての時間減少傾向
に注目すべきだろう。
私自身もスマホからブログやウェブサイトを
閲覧することは極めて稀になった。
ブログはFBで友人が「blog更新しました」という
日記を書いたとき、気になるものはリンク先に飛んで読んでいるが、
そのブログをお気に入りに入れて毎日読んでいるわけではない。
どうしてもワンクリックしてからblogに飛ばないといけないのでそれが億劫なのである。
一昔前はameblo全盛期だったので、amebloにログインして
そこから友人の日記にアクセスしていたが、もうそういった時代
でもなくなってきているだろう。
対して、ソーシャルメディアの利用は私の日常のライフワークとなっている。
FBやLINEのタイムラインは毎日チェックしているし、私もたまに投稿している。
恐らく皆さんも同じような毎日を送っているのではないか。
時代はブログやウェブサイトの時代からソーシャルメディアの時代に変わっているのだ。
この時代の流れはサイトを運用する側にはメリットが大きい。
なぜかというと、ウェブサイトと違いソーシャルメディアの運用には
お金がかからないからである。
ウェブサイトの運用は独自ドメイン、サーバー、システム費用など
ランニングコストがやはり必要だ。もし、アップする量が増えて
業者委託することになったらそれこそ費用がかさむ。
しかし、FBページだと費用はゼロである。ランニングコストも何も
かからない。さらに検索エンジンの検索結果にも引っかかるし、
FBをやってない人も閲覧可能だ。
さらにFBページは操作自体が簡単なので、市議会の担当者や
議員の負担も少ない。
もちろん、HPもFBページも両方作ればいいのであるが、
今の時代の流れや費用対効果を考えるとFBページがいいだろう。
問題は作った後である。
アクセスやフォロワー数、いいねの数を上げるにはどうしたらいいか
を考えないといけない。
これが一番難しい。