BLOG
2018年05月09日 16時34分 JST | 更新 2018年05月11日 00時40分 JST

動物性食品は一切食べない?大学生の私が「ヴィーガン生活」をはじめる理由

留学で体重が8キロ増えた。でも、その経験が私に"アタラシイ時間"をくれた。

Fumika Nagasawa
動物性食品を一切使っていないラーメンとハンバーガー

「みなさんは今日、何を食べましたか?」

「マックに行ったよ」「オクラとか納豆のネバネバ丼みたいなやつ。半熟卵がのってた」「コンビニのサラダチキンとチョコクロワッサン」「お寿司食べた〜」「鮭のおにぎり」

友人たちにこの質問を問いかけてみたら、こう返ってきた。全部、私の想像していた通りの答えだった。

私たちが普段食べているものの中には、必ずと言っていいほど動物性食品が含まれているからだ。みなさんが今日食べたものの中にも、きっと動物性食品(※)が含まれているだろう。

※動物性食品=肉、魚、乳製品、卵、はちみつなど。

私も、肉や魚をよく食べていた。飲みに行ったら鶏肉のからあげを頼んでいたし、お昼には焼き魚定食を食べたり、夜は焼肉やしゃぶしゃぶに行って、デザートにはアイスを食べるのが好きだった。

wombatzaa via Getty Images

でも、4月のある日。私はある決心をした。

「これから1カ月、動物性食品は食べない。"ヴィーガン"になる」

周りの家族や友人には「そんなこと本当にできるの?」と聞かれたが、私の意志は固かった。

高校で1年間、カナダに留学したら...

"ヴィーガン"(完全菜食主義)とは、基本的には動物性食品を一切食べない人のこと。肉、魚を食べないベジタリアンよりも厳しく、乳製品や卵なども食べない。

私がヴィーガンに興味を持つきっかけとなったのは、高校1年生の時のカナダ留学。

留学中はホームステイをしていて、ホストファミリーと一緒に暮らしていた。ホストファミリーは私のことを常に家族の一員として扱ってくれて、私はホストファミリーが大好きだった。

Fumika Nagasawa
誕生日には日本食レストランでお祝いをしてくれた(私は右から3番目)

でも、ひとつだけ戸惑ったことがある。それは「食事」だ。

ステーキ、ハンバーガー、ピザ、ラザニア、フライドチキン、スペアリブ... 毎日、そのいずれかの繰り返し。記憶の限り、食べていた野菜はベーコンとチーズがたっぷり入ったシーザーサラダだけだったと思う。

Fumika Nagasawa
外食もたまにしていた

Fumika Nagasawa
ホストマザーと一緒に大量のマフィンを作ることもあった

そんな食事を1年間続けたら、私はもちろん太って日本に帰ってきた。留学前と比べると、8キロくらいは増えただろうか...

太って帰ってきた私を見て、母が一念発起。我が家の食事はすっかり健康的になった。

コンビニ弁当やファストフードを食べないのはもちろんのこと、添加物を体に取り込まないように加工品は食卓から消え去った。野菜や米はできるだけ無農薬のものを選んだ。

健康的な食事を続けていたら、自分の意識も変わる。健康志向になって、興味本位でたまにヴィーガンレストランに行くようになった。そこから気づいたことがある。

日本でヴィーガンは何を食べているの?

世界には、宗教上の理由やアレルギー、自分の考え方などから様々な理由で"食の制限"がある人がいる。もちろん、そういう人たちは日本にも少なからず存在しているということだ。大学の友人にもベジタリアンがいる。

果たして、日本は"食の制限"を持ちながらも生活しやすい社会だろうか。

あと2年たったら東京オリンピック・パラリンピックが開催される。様々な国と地域からたくさんの人が訪れるだろう。その中には、ベジタリアンやムスリムの人もいるはずだ。

"ダイバーシティ"(多様性)はキーワードとなっていくはずなのに、食文化が豊かな日本だからこそ、"食の制限"を抱える人たちの多様な生き方の理解はまだまだ広まっていない気がする。

Fumika Nagasawa
留学中は色んな国からやってきた友人たちと遊ぶのが楽しみだった

日本には、"ハラル認証"を取得しているレストランや、一目で"動物性食品が含まれていません"とわかるようなメニューがまだまだ少ない。それはすなわち、「誰でも安心して食べれる」という環境が整っていないことなのではないか。

食事は、私たちの生活と切り離せないからこそ「正解」はないし、多様性に富んでいて良いと思う。そして、私は実際に自分が当事者となって、それぞれの立場に立ってみたい。

"食の制限"を抱えながら日本で生活していくには、どんな大変さがあるのだろう?

でも、乳製品や卵をOKにしたら(=ベジタリアン)甘いものに逃げてしまう気がするし、より"食の制限"があるマイノリティの気持ちをわかりたい。それを発信することが、ダイバーシティを大切にして「埋もれがちな声」を届けることができるハフポストならではだと思う。

それが、私が1カ月間"ヴィーガン"になることを決めた理由。

生きていくための食事に、少し変化をもたらしてみる。ちょっとだけ不安になりながらも、その時間から感じること、学ぶことは、実際にやってみないとわからないはず。

そばをしょうゆに少しつけてすすりながら(つゆにはかつおだしが入っているため)、私は"ヴィーガン"になるという「アタラシイ時間」をスタートした。

私は1カ月後、どんな時間を手に入れているだろうか。

Fumika Nagasawa
ヴィーガン初日の昼食。つゆではなく、しょうゆで食べた

HuffPost Japan

いつもの食事にちょっと変化を加えて、「アタラシイ時間」を過ごしてみよう。「アタラシイ時間」を過ごすことは、「アタラシイ自分」と出会えるチャンス。

ハフポスト日本版は5月に5周年を迎えます。この5年間で、日本では「働きかた」や「ライフスタイル」の改革が進みました。

人生を豊かにするため、仕事やそのほかの時間をどう使っていくかーー。ハフポスト日本版は「アタラシイ時間」というシリーズでみなさんと一緒に考えていきたいと思います。「#アタラシイ時間」でみなさんのアイデアも聞かせてください。