私は勝つ!・・・公党間の約束事とは

これはどんな分野でもそうだと思うが、公党間の約束事は相互の信頼において成り立つもの。信じるお前が悪いと思われるかもしれない。だが、いざ最も重要である政策に取り組む際、複数の政党間で信頼がなければ、まとまるものもまとまらないだろう。

あまりにバカバカしく筆を執る気にもならなかったのだが、当事者の1人として何か発信すべきと思い直し、記すことにした。

来年の統一地方選挙において、先に千葉県では、みんなの党と維新の会(合併以前)が選挙協力を行うことになったのだが、結論から言うと、開けてびっくり、とても選挙協力とは言えない状況となったのである。

事実だけ記すと、今回結んだ選挙協力では、千葉県内で両党が立候補者を立てる場合、共倒れのリスクを小さくするため譲り合うという趣旨のものだった。ところが、先方が合併後に発表した一次公認名簿に、何と私の選挙区に予定者がいるではないか。

正直、怒ったが、それを見て私が負けると思ったからではない。相手の実力はわかっているほか、当落に関しては私の資質で有権者の皆様が判断することだからである。

私は、議会活動で政策をいくつか実現させたほか、このブログを中心に行っている県議会全体の情報発信という点では、千葉県どころか、全国都道府県会議員でナンバーワンの発信をしていると自負している。最近になって注目度が高まってきたハラールに関しては、全国で初めて取り上げて千葉県をこの分野先進県にし、今度は農水省の委員に就任し、国のために貢献しようと頑張っているところだ。

こんなことを書くと、傲岸不遜に思われるかもしれない。しかし、政策面に限って言えば、それでいいとさえ思っている。人々のためになることを進んで実行している・・むしろ、そこの部分に強い自信がなければ、地域のリーダーなどとても務まるものではない。本質的には誰が相手であろうが、議員としての実行力では負けないだけのものを持っている自負があるので、そこを有権者の皆様にアピールすれば良いだけと思っている。だから、千葉のために、私は勝つ!

怒った最大の理由は、できない約束は「最初から持ちかけるな」という点だ。もしかしたら、旧結いの党との合併で、先方の党内で擦り合わせがうまく行かなかったのかもしれない。しかし、こちら側にしてみれば、先方の党内事情など関係ないこと。約束したことを守ってくれるだけでいいのである。

これが企業間、団体間、または自治体間だったら、どうなるだろう。「合併したので、前のお約束はなくなりました」・・それが世の中で通用するとは思えない。いや、百歩譲って、それが許されるとしても、せめてこのひと言を事前に、無理ならばせめて事後でも当事者に知らせるべきだろう。ちなみに、このような事態になっても、今日の段階で電話やメールの1つも私のところに来ていない。

「文書はきちんと交わしたのか?」「選挙協力にあなたの選挙区は含まれていなかったのではないか?」云々、こちらの言い分に対して批判的な意見を述べられる方もいる。

しかし、私は「選挙協力をして頑張りましょう」とその責任者の方と握手しながら直接、この件に関して話をしているのだ。批判の通りであってとしても、言った以上、前言を撤回するのであれば「元々は対象外でした」「努力しましたがこちらの都合でダメになりました」など説明があって然るべきと思う。じゃなければ、あの握手は何だったのか。

これはどんな分野でもそうだと思うが、公党間の約束事は相互の信頼において成り立つもの。信じるお前が悪いと思われるかもしれない。だが、いざ最も重要である政策に取り組む際、複数の政党間で信頼がなければ、まとまるものもまとまらないだろう。その手前での躓き・・いろいろと考えさせられた。

(2014年9月23日付「水野文也公式ブログ」の記事を加筆・修正して転載)

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