世界一高齢者の美しい国をつくるショー

日本は世界一の長寿国と言われて久しいですが、本当の豊かな長寿国であると言えるでしょうか?

始まりは4年前でした。

当時私は、義母の介護のために18年暮らしたNYから戻り、3人の子ども達と一緒に義母を自宅で看取ったばかりでした。

そして、妹が脳腫瘍のために数ヶ月の生命というような状況におりました。

シンガポポールで10数件のヘアーサロンを経営されている松尾俊二さんから、連絡が来たのはそんな時でした。

「晴美さん、年齢を重ねたからこその美しさを引き出すヘアショーをするから、ぜひ応援にきて〜!」

「グレーで沈んだ日本の高齢者を、ヨーロッパやNYのマダム達のように、色と光で満たして、新しい日本のアクティブ・エイジングを広めて行きたいんだ!」

長く日本を離れてNY、パリ、シンガポールと活躍してきた俊二さんが、ある時日本で目にした光景は

灰色や茶色、メイクもヘアーも、簡単ならなんでも良いというような、おざなりなもので、色のない世界に生きている高齢者の姿でした

日本は世界一の長寿国と言われて久しいですが、本当の豊かな長寿国であると言えるでしょうか?

実は寝たきり大国としても有名なのです。

高齢者の寝たきり率を国際比較すると、日本を100とした場合、アメリカは約20、連合王国(イギリス)は30強、デンマークは20弱、スウェーデンは10程度

(出典男性71.19歳、女性74.21歳。「健康寿命」を伸ばすにはどうすればいいか|出口治明の提言:日本の優先順位|ダイヤモンド・オンライン

「どうせ誰にみられるわけでもないし」

「年をとったら、派手な色なんて着るものではない」

「オシャレに手間をかけることがめんどくさいし、恥ずかしい」

そんなセルフ・ネグレクト(self neglect) 〜成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと〜も社会問題になり始めています。

そんな日本の高齢者の意識を変えていきたい

華やかに装う事の、脳や身体への良い影響は、あらゆる研究でも認められています。

例えば、認知症の患者さんにメイクを施し、赤いリップカラーを塗ると、その日の脳の活性化が高まるだけではなく、数日間続くという報告もあるそうです。

装うこと、色をまとうこと

最高齢モデル98歳

いくつになっても、生命のエネルギーを枯らす事のない生き方が、心にも身体にも影響するのです。

私自身義母の介護と看取りの中で、毎朝マッサージを施し身なりを整え、時には口紅を指すことが、たとえベッドの上でも、「他者から見られる自分」を意識することが、生きるエネルギーになるということを経験しました。

脳腫瘍に侵された妹が、治療によって抜けてしまったヘアーを整え眉を書き、友達が綺麗に施してくれる、美しく繊細なネイルに目を輝かせた瞬間を見てきました。

二人の介護を通じて、生きるということは、他人に見られる自分を意識する事は、自分の存在の意義を感じ続ける事なのだな、と思いました。

そんな小さな「自分を輝かせる瞬間」が生命を輝かせ、生き方を変える事を見てきた私は、MMJの舞台、一生なかなか経験できないファッションで舞台を歩く事がもたらすエネルギーの強さは、舞台から降りた時のモデル達の高揚した肌、目の力に改めて驚かされたのでした。

そしてその舞台を観るものにも感動が伝わります。

「こんな風に年齢を重ねたからこそも美しさ、深みがあるんだ!」

「自分の10年後も決して怖くない!」

「年齢を重ねる事が楽しみ!」

動画を見てみてください。そこから伝わるエネルギーを感じていただけると思います。

寝たきり長寿国から、世界一高齢者の美しい国へ

www.mmjgrand.com

2017年7月5日 16:00開場

銀座東武マリオネットホテル

〒104-0061

東京都中央区銀座6-14-10

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