「東京五輪アーカイブ 1964-2020」を公開しました

首都大学東京 渡邉英徳研究室×朝日新聞社との共同研究として取り組んできた「東京五輪アーカイブ 1964-2020」が本日、公開されました。これまでに制作してきた「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」デザイン手法の集大成です。

渡邉英徳です。首都大学東京 渡邉英徳研究室×朝日新聞社との共同研究として取り組んできた「東京五輪アーカイブ 1964-2020」が本日、公開されました。これまでに制作してきた「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」デザイン手法の集大成です。

朝日新聞の記事、朝日新聞フォトアーカイブに収蔵された写真、東京都公文書館のオリンピック関連資料、そして高校生たちによる当時の五輪関係者インタビューなどを閲覧できます。また、インターフェイスを工夫し、左上のカーソルをクリックするだけで、簡単に操作できるようになっています。

「東京五輪アーカイブ 1964-2020」については、10/10(金)の朝日新聞朝刊で、別刷りのカラー特集が組まれる予定です。また、本日より東京都庁舎で開催されている「1964年東京オリンピック・パラリンピック50周年記念事業:50周年記念パネル展」にて、プロモーション映像が上映されています。

また、10/10より開講される日本版MOOC講座、gacco「デジタルアーカイブのつくり方 ~ビッグデータ・オープンデータを紡いで社会につなぐ~」の中でも、このアーカイブについて解説していきます。

みなさまにお楽しみいただければ幸いです。以下、プレスリリースより引用します。

首都大学東京 渡邉英徳研究室と朝日新聞社は、1964年東京五輪から50年を迎える今年、共同で報道写真アーカイブ「東京五輪アーカイブ 1964-2020」の制作をスタート、本日10月8日から公開しました。

首都大学東京システムデザイン研究科の渡邉英徳研究室渡邉研究室のホームページ朝日新聞デジタルの特設ウェブサイトからご覧いただけます。

64年大会当時に朝日新聞社が撮影した5000枚超のストックから厳選した写真を、デジタル地球儀「Google Earth」の三次元地形や建物モデルに重ね、この半世紀における日本人の暮らしや東京の街並みの変遷を可視化し、今に伝えます。

「ヒロシマ・アーカイブ」(2011年7月発表)、「東日本大震災アーカイブ」(2011年11月発表)など、渡邉研究室が制作した「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」の技術を応用、過去記事や東京都公文書館など公的機関の資料も駆使し、日本中が興奮した50年前の遠い記憶と、高度経済成長の懐かしい槌音を未来に届けるプロジェクトです。

このプロジェクトでは、ユーザー参加型のアーカイブを志向しています。たとえば、高校生や大学生の有志を募り、当時の代表選手や関係者へのインタビュー取材を依頼し出稿してもらうなど、世代を越えた記憶の継承に取り組みます。また、「五輪」をテーマにした「調べ学習」の授業の成果を、楽しいコンテンツに仕立ててアーカイブに掲載し、研究発表の場として活用することもできます。2020年大会にまつわる最新情報も織り交ぜつつ、今後6年の歳月をかけながら、アーカイブは進化しつづけます。

制作メンバー

  • 渡邉英徳,井口香穂,木村汐里,佐野大河,長濱啓輔(首都大学東京)
  • 朝日新聞フォトアーカイブ
  • 有山裕美子,纓坂誠,石橋樹,岩澤佳生,菅野友彦(工学院大学付属高等学校)