新しい時代をともに創らないか?

時間とお金を投資して、あなた自身の未来のためにミャンマーやカンボジアに来てほしい。

「なぜ、苦労して医師や看護師になったのに、自分のお金を使ってまで途上国で働くのか?」

昔、よくこう言われたものだ。

もう20年以上前の話だよ。

でももし今こう言う人間がそばにいるとしたら、それは甚だ時代錯誤だとしかいえない。

その人たちの意識や認識はまだ20年前の状態にある。

年配の人は致し方ないかもしれない。その人の考えというのはその人が生まれ、人間としての成長期の0歳から20歳頃までの時代の影響を最も受けるのだから。

しかしながらこの考えが、現在の30歳代までの人たちにすんなり受け入れられているとしたら、それはかなりやばい。

現在に存在しながら、20年ほど過去の価値観の中に生きているということになる。

今の時代の考えや生き方はすでにそんなところにないからね。

もうちょっと詳しく話をすれば、

僕らの世代より上は、豊かになりたいと一心不乱に見栄を張ってがんばってきた。

豊かになるとは、すなわち物質的に豊かになることを指していた。

今の若い人たちには信じてもらえないのだけれど、例えば当時は、若者であろうと車を持っていない男を女の人たちはランクが低い男だと認識していた。だから男たちは借金してでも車を買った。信じられないでしょ?

クリスマスや誕生日には、女の人に有名ブランドの貴金属やアイテムをプレゼントできないと何となく惨めに思った。

家を持つために一生懸命に働いた。

とにかく物質的な豊かさが、精神的な豊かさとかなり、リンクしていた時代だった。

だから収入を放棄し、ましてや自分の金を使ってまで途上国に行って働くことは、たとえ立派なことだと思っていても本当に理解できる人間は少数だった。

体感覚として存在しないことであったのだから。

ところが今、時代はすっかり変っているのだ。

若い世代は、すでに物質的に豊かになる必要はない。

なぜなら、彼らはすでに豊かだからだ。

私たちの世代が時間をかけてようやく理解した、物質的な豊かさは精神的な豊かさとはそこまで相関しないということを、生まれたときから体感している。

せいぜい豊かになっていく加速度に、少しだけ満足を得る程度だろう。だから、あくせくしないし、物を必要以上に求めたりしない。

しかし逆に、難しい問題に直面している。

今の若者たちは、こころの満足や充足、精神の安定、自己承認欲求の認知などを求めて苦しんでいる。

精神的な豊かさの補償はお金や物では埋めることができないからだ。

今はいい時代になったと思う。

少し働けば衣食住に大して困らず、社会保障もある程度あり、貧困貧困というけれど、私が途上国で見てきた貧困とはそのレベルが違うのだ。

日本では、少なくともお金がないからといって、瀕死の状態にある子どもの治療を親が自ら諦めざるをえない現状など知らない。毒へびにかまれても、10時間以上いつ来るか分からない満員のバスを待ち続けている人間など見たこともない。

そしてこれから、もっともっとこの流れは加速する。

精神的な豊かさを、そこから得られる内面の満足を、いかに獲得するのかがこれからの世代のテーマになる。

私たち以上の世代には理解されないが(だから親の言うことを聞いてはいけない!)、真の豊かさを得るためにはお金も時間も投資する。

それこそがこれからの生き方であり、21世紀の生き様である。

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今の小学生の子どもたちの世代の平均寿命は100歳を超える。そして、AIによって多くの単純労働から人類は解放される。さらに、新しいマネーの創造によって人々は経済的にも安定していく。

そんな時代に

「なぜ、苦労して医師や看護師になったのに、自分のお金を使ってまで途上国で働くのか?」

の次世代の若者の答えは明白だ。

ぜひ40歳代以上の人たちには聞いてほしい。

その答えは、

「せっかく苦労して医師や看護師になったからこそ自分のお金を使ってまで途上国で働くのだ!」

若い世代は気づいてしまった。あるいは知っているのだ。

世の中の役に立つことによって、自分の存在価値を知り、生きている意味、内的な満足や充足を得ることができる。

何より、それらを手に入れることができる生き方のひとつが、それなのだと。

あとは、彼らを導くいいコーチが必要になる。

日本にはそのコーチが少ない。なぜならば、コーチであるべき世代がまだ古い考えに固執している人ばかりだからね。

若い世代はいいコーチを探して、どんどん自己実現していけばいい。

時間とお金を投資して、あなた自身の未来のためにミャンマーやカンボジアに来てほしい。

医療にたとえ無関係な人間であっても、私はあなた方に一人の人間として何かを伝えることができるかもしれない。

私もまた、あなたと同じく、この世界を少しでも良くしたいと思っている1人の日本人なのだから。

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