「綺麗な(良い発音の)英語が話せないので、恥ずかしい」というような事をいう日本人をときどき見かける。これは完全に間違い。
Hikaru Adachi

グローバルで仕事をしていく上で英語は欠かせないツールだが、「綺麗な(良い発音の)英語が話せないので、恥ずかしい」というような事をいう日本人をときどき見かける。これは完全に間違い。我々日本人が話す英語の発音は、悪い方がいい。英語を話す時、綺麗な発音ではなく、むしろ日本訛りがあったほうがよい。その理由は3つ。

まずそもそも、「良い発音の英語」という点では、永遠にネイティブスピーカーに勝つ事はできない。「良い発音」にこだわる限り、永遠にコンプレックスを抱え、勝てない土俵で勝負をすることになる。

次に、世界で話されている英語の大半は「よくない(訛りのある)発音の英語」という事実。「訛りのある英語」が世界では「当たり前」であることを忘れてはいけない。

最後に、英語の発音が良いと、「(日本人にとっての)外国語を話している」という点が相手に忘れられてしまい、特にビジネス上、リスクが上がる。例えば、素晴らしい発音の英語で、何か間違えたコミュニケーションをした場合、それは「言葉ができない(外国語の)せい」と考えてもらうことができない。

というわけで、自国語(日本語)訛りの英語を話すのは、グローバルでは極めて普通であり、コミュニケーションのリスクを減らすことにもなる。もちろん、内容が伝わらないほど発音が悪いのは論外だが、コミュニケーション的に問題無いレベルの発音ができるなら、日本人が鍛錬すべきは、素晴らしく綺麗な発音ではなく、説得できるかどうか(内容)、に尽きる。

また、発音に自信が無いから、遠慮したり、物怖じしたりするのなど、もっての他。発音が良くないからこそ、「英語は自分の母国語ではない」と主張できるわけで。

外国人と英語で会話するときは、発音などは二の次で、何を伝えたいかという明確な内容と、絶対に伝えたいという強い意志(気合い)を持って、自信を持って臨みましょう!

GAISHIKEI LEADERSは、外資系企業での仕事等を通じて日々グローバル社会とかかわってきたメンバーが、自らの『和魂洋才』を一層磨き上げ、社内外で活用し、グローバル社会と調和した、開かれた元気な日本の未来を実現することを目指し、設立されたコミュニティ・プロジェクトです。『和魂洋才』の梁山泊となり、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞等の課題に対して、新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動を展開しています。

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