落としちゃ「ダメよ〜、ダメダメ」な衆院選候補者リスト

僕が実際に会って「接戦で落ちるかもだけど、落ちるにはあまりに惜しい」という人材をリスト化してみました。

投票率向上のため、イケメン候補者リストを作成してプチ炎上した僕ですが、そんなことでは挫けません。

今度は、僕が実際に会って「接戦で落ちるかもだけど、落ちるにはあまりに惜しい」という人材をリスト化してみました。

与党圧勝の世論調査が既に出ていますが、僕の興味は「党派に関係なく、しっかりした人が当選できるか」にあります。というのも、もしその人がまともな人なら、与党にいなくても、超党派議連を作って議員立法をしたり、しっかりとした質問をして法案の軌道修正をしたりと、結果的に日本のためになることをしてくれるからです。

そんなわけで、落としちゃ、いってみましょう。

(「落ちるかも」というのは、各種週刊誌や関係者による調査を参考にしました。また、筆者の個人的価値観と体験に基づいており、筆者の所属する団体等とは、何ら関係ありません)

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超党派NPO議連事務局長として、NPO法改正に尽力。これによって、認定が取りやすくなり、認定NPOへの税額控除は最大5割と、世界で最も寄付しやすい制度となりました。

元大蔵官僚ということで、財政の知識はピカイチ。民主党が健全な穏健中道政党となるためには、欠くべからぬ人材と言えましょう。

良い意味で人。偉ぶらず、飾らない言葉で話します。

震災直後は仲間と復興支援ボランティア団体を立ち上げ、炊き出しや寄付をしたり、と草の根ベースで頑張りました。

それもあって復興政務官に。

今後も地道な活動を重ねていってほしいと思います。

おそらく。僕もお会いするまでは、ちょっとヒステリックで怖い人なのかな、と思っていましたが、議論すると完全にまともかつ現実主義者。

先日、「辻元さんって、在日なんですか?」から始まる、ネット保守論客のやまもと"隊長"いちろう氏との対談(http://bit.ly/1tuVEgu)は、正にそれを再確認する内容でした。

残念ながら現在、ネット上で「在日」「ピースボートが北朝鮮と繋がっている」等のデマを撒き散らかされ、演説中に暴力を振るわれたり、という受難を受けている(http://bit.ly/1vywh1V)そうです。

パッと見ジャイアンですが、のではないか、と思わせる人です。

児童養護施設を18歳で出なくてはならず、その後進学がとてもしづらい問題や、日本では里親や特別養子縁組等の家庭的養護の整備が遅れている実態など、熱心に勉強され、国会質問もされています。

元弁護士の経験を生かし、厳しい立場にいる子どもたちのために、国会質問し続けてもらえれば、と思います。

国会質問数No.1、NPO法人による議員ランキングでも三ツ星に輝いた実力派。みんなの党時代には、病児保育等の目立たない子育て支援分野を公約に入れこんだり努力されていました。

2世議員ではありますが、色んな挫折を味わっている苦労人。食道がんを患ったお父さんを亡くなるまで看病した経験が、人生において大きな影響を与えたそうです。

金融のスペシャリスト。何か金融と言うと「オラオラ、株価上がれオラ」みたいな感じの政治家の方も割といますが、というか、それが厳しい環境にある国民をどう助けるのか、という視点で金融を語られる方です。

政策通のフルゲンさんですが、経済人の仲間と共に、先進国のメタボと途上国の飢餓の両方を解決するNPOである"Table for Two International"を立ち上げています。そういうフットワークの軽さもあって、ベンチャー大好きで、リスクテイカーを応援していこう!ということをいつも仰っています。

JICAに勤めた後、日本を代表するNGOであるピース・ウィンズ・ジャパンで働いたという経歴を持っていて、国際支援の現場を知っている方です。一見ルックスが冷たそうな印象を与えますが、福祉や女性支援等に、大変熱心

例えば、みんなの党時代には、「女性クオータ」と言って、女性議員を一定数必ず出す、ということを決めました。これは、衆議院における女性比率8.1%という、先進国最低の女性議員率を改善しよう、という思いからでした。

ぜひ生き残って、民主党でも女性クオータを実現していってもらえたら、と思います。

(写真は、候補者自身Web等から)

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如何でしたでしょうか。おそらく皆さん、聞いたことの無い議員の方も多かったのではないでしょうか。

与党野党に関わらず、信じるイデオロギーに関わらず、信念があり、実際に頑張っている議員さんはいらっしゃいます。

実際に議員の方々と話すと、そういうものが伝わってきます。

選挙というと、どうしても党と党との闘いに見えるかも知れません。

しかし、選挙を通じて議員を知り、例えば彼/彼女の主張や人柄に共感し、そして「推しメン」として応援していく、という有権者の学びの機会とプロセス、と捉えることで、もっと味わい深くなるように思います。

そんなわけで、このエントリーを見た方は、SNSや職場で「いや、俺の推しメンはこの人だ」「私はこの人が良いと思っている」という呟きや会話をしてみて下さい。

選挙は黙って投票所に足を運ぶだけが、味わい方ではありません。

選挙をきっかけに、我々の民主主義というものを、味わってみようではありませんか。

(2014年12月9日「駒崎弘樹公式ブログ」より転載)

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