現在シングルパパ。小5長男、小2長女、年長次男の3人の子どもがいます。

実際に、イクメンとなって、子育てや家事を妻とシェアし、妻の負担を軽減できているという人というのは、ほんの一握りに過ぎません。多様性を認め合いながらも、社会問題を解決し内包していくことが重要です。

はじめまして、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の吉田大樹と申します。

このたびハフィントンポストにてブログを開設させていただくことになりました。

よろしくお願い致します。

父親支援のNPOとして8年目を迎えたファザーリング・ジャパンですが、これまで、父親の子育てに関わることの重要性を訴える中で、様々な課題解決のプロジェクトを立ち上げてきました。「イクメン」という言葉も流行語となり、全国各地で散発的に父親のネットワークが展開されるなど、笑っている父親を増やすことができたのではないかと思っています。ただ、「イクメン」という言葉を流行語で終わらせるのではなく、それを定着させ、最終的には消滅させることができなければ意味がありません。

中途半端に、「イクメン」という言葉が蔓延ってしまうと、父親の子育てへの関わり方も中途半端に終わってしまうおそれがあります。

実際に、イクメンとなって、子育てや家事を妻とシェアし、妻の負担を軽減できているという人というのは、ほんの一握りに過ぎません。もっと子育てに関わりたくても仕事が忙しくて叶わない父親、子育てや家事を妻に押し付け無関心の夫、格差が広がる中で結婚することをあきらめている若者、父親になりたくてもなかなか子どもができない夫婦、ひとり親で苦しんでいる世帯、何かしらの障害を抱えた家族――などなど、問題は数多山積しています。

多様性を認め合いながらも、社会問題を解決し内包していくことが重要です。

かくいう自分自身も現在シングルパパ。現在小5長男、小2長女、年長次男の3人の子どもがいます。

そろそろ4人での生活も4年を迎えます。3年数カ月の別居の末、昨年末に正式に離婚しましたが、いまは妻と子どもたちも頻繁に会っており、良好な関係が続いています。結果的に離婚ということにはなりましたが、これも1つの家族の形だと理解しています。

次男もいまは年長になり、だいぶ自分のことは自分でやってくれるようになりました。シングルとなった2010年8月時点、次男は2歳2か月。オムツも食事もお風呂も添い寝も・・・、ほとんど1人でできないので、すべてに付きっきりで対応しなければなりません。またロボットでもないので、うまくいかないことだらけ。長男も長女もいると、しっちゃかめっちゃかで、ついついイライラして声を荒げたり、手が出てしまうこともありました。

けど、そんなイライラした気持ちは、妻がいたときには、もっと抑えることができていたものです。子育てにどっぷりつかるからこその気持ちだと思います。

しかし、中途半端に関わっているパパには、そんなママの気持ちが分からない。

本当は、声を荒げて怒りたくないし、手を出したくもない。

「怒る」んじゃなくて、「怒っちゃう」というのが本当のところ。

そのママの気持ちにいかに寄り添えるか、が大事。

いまシングルだからこそ感じる思いです。

もともと、家事は大好きだったし、子育てにもしっかり関われていたので、シングルでもなんとかやってこられました。けど、夫婦2人で、仕事も子育ても家事もシェアできるほうが本当に楽だと思いますし、世帯収入も増えるし、何よりもお互いが自分のやりがいを追求できる可能性が広がります。

シングルだと、自分の時間もままなりません。ただ、夫婦喧嘩はありませんので、大人相手の喧騒とした雰囲気を味わうことはありません。

まぁ、どっちを選ぶかです。

前者であれば、シングルにならずに済むように、予防策を打つ必要があります。

忙しすぎて、家のことをなんでもかんでも妻に任せていると、いつの間にかにコミュニケーションも少なくなり、夫婦の愛情もなくなっていくかもしれません。よく「子どものために離婚は我慢しましょう」とかいって、仮面夫婦で子どもが成人するまで過ごすという話を聞きますが、それってすごくもったいないような気がするんですよね。

子どももそんな親の姿を見てしまうと、結婚に幻滅してしまい、挙句の果てには、結婚・独立をしないまま、いつまでも独身で実家に留まるということになりかねません。晩婚化、未婚化が進行するにきまってます。

そんな小さい積み重ねが少子化を産んだ要因の1つであるような気がします。

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