東洋経済オンラインに、富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」の2014年販売計画で、同社のデジタルカメラを上回っているとの記事がでていました。デジタルカメラは、スマートフォンに市場を侵食され、とくに量のでるコンパクトカメラ市場が急激に収縮してきていることとは好対照に、チェキの好調が続いているからです。
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富士フイルム
2012-11-09
チェキのブームの再到来については、このブログでも取り上げましたが、アジアでブームに火がつき、いまでは人気が欧米市場にまで広がってきているといいます。
こういった人気を受けて、トイカメラでは人気があるロモグラフィーからも、チェキのフィルムを使うインスタントカメラが発売されています。
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デジタルカメラやスマートフォンの画質が向上し、どんどん銀塩フイルムの市場の「創造的破壊」が進んできたわけですが、デジタルカメラやスマートフォンでは得られない、アナログの楽しさ、また遊び心、その場での思い出の共有といったチェキの体験価値が、若い人たちの心を掴んできているとは、ほんとうにアナログからのデジタルへのおしゃれな逆襲です。
(2014年6月26日「大西 宏のマーケティング・エッセンス」より転載)