■横綱は引退後も角界を支える立場
先日、私はハフポストで第69代横綱白鵬の審判批判について、厳しく述べさせていただいた。横綱は引退後も角界を支える立場で、公益財団法人日本相撲協会(以下、協会)理事長の就任率が高いからだ。横綱に求められる「品格」というのは、引退後も続くのだ。白鵬はそれをわかっていなかった。たとえ、協会に残らない形で引退しても、「横綱」という目で見られることに変わりないのだから。
以前、北の富士勝昭氏がある場所の千秋楽の放送で、「白鵬は将来の理事長」と太鼓判を押していただけに、近年の態度や言動が残念でならない。相次ぐ不祥事で、どん底まで落ちた協会が一丸となって信用と信頼の回復に取り組み、2014年中盤から大相撲人気が再燃しているだけに、第一人者の白鵬が水を差してしまった。多くのマスコミは「優勝に水を差した」と報じていたが、私は「角界全体に水を差した」と思っている。
大鵬親方夫人のコメントを目視すると、白鵬は2012年以前から「おごりがあった」と考えられる。
■コメントに疑問
私が執筆した 「"慢心創痍"の第69代横綱白鵬-『注意』ではなく『来場所の出場停止』を-」の掲載当初は、アクセス数が伸びなかったと思う(アクセス数については、まったく知らない)。
ところが「東京急行電鉄2代目5000系6ドア車フォーエヴァー-田園都市線の6ドア車を4ドア車に置き換える理由-」(Yahoo!ニュース個人より転載)掲載後、先述の記事にアクセスした方が多かったのか、Facebookの「いいね」やコメントなどが急増した。
インターネットニュースなどのコメントを拝見すると、「白鵬」を「白鳳」、「取組」を「試合」、「力士」を「選手」などの誤記が散見し、"にわかファン"だと容易に想像がつく。表に出ることなく意見が言える時代になったとはいえ、"ストレス解消のはけ口"と思えるコメントの存在が残念でならない。
■来週の『日本大相撲トーナメント』で優勝を
初場所後恒例の『日本大相撲トーナメント』が2015年2月8日に両国国技館で開催される。白鵬の信用と信頼を少しでも取り戻すには、この大会で"品格のある相撲をとって優勝"するしかない。33回目の優勝は「大鵬親方に真の恩返し」、大会の優勝は「信じてくれた人たちへの恩返し」といきたい。