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2018年01月19日 10時16分 JST | 更新 2018年01月19日 18時36分 JST

温かみと味わいのあるアクセント、タイルを使ったキッチンの魅力

タイルを素敵に取り入れたキッチンの事例を見ながら、タイル使いの魅力を見直してみませんか。

白いタイルの表情豊かなアレンジ、空間のアクセントにしたきれいな色のモザイクタイル、装飾タイルのパターン貼りなど、キッチンの素敵なタイル使いをご紹介します。

私がタイルのキッチンに改めて興味を持つようになったのは、数年前に訪れた、ロサンゼルスのマリブという海沿いの地区にある友人宅がきっかけでした。海が目の前に広がる、眺望のいい古い家で、どの部屋も落ち着きの感じられるインテリア。そんな中でキッチンにだけは、色のタイルが大胆に使われていて、とても素敵だったのです。残念なことにカメラを持っていなくて、今では記憶もおぼろなのですが、古いタイルのやわらかな表情や質感が、キッチン全体を温かで明るく、味わいのある雰囲気にしていたことはよく覚えています。

キッチンは使い勝手のよさや機能性が第一優先事項ではありますが、どこか趣が足りないなぁというときに、キッチンの素材として長く親しまれているタイルはやはり独特のすばらしい役割を果たします。タイルを素敵に取り入れたキッチンの事例を見ながら、タイル使いの魅力を見直してみませんか。

Houzz | POWDERYELLOW

白いタイルの個性的な使い方
まずはスタンダードな白いタイルを使ったキッチンから。清潔感のある白いタイルを壁面、天井、カウンタートップ、サイドの一部にも使ったこのキッチンは、目地のラインが模様の働きをしています。白であっても、キャラクター性を感じる個性的なキッチンになっていますね。

Houzz | deVOL Kitchens

時間とともに味わいを増す白いキッチンに
このキッチンは床面も白に近いグレーのタイルにして、全体をすっきりとクールなイメージにしています。すべてが新しい素材と思いきや、よく見ると照明にヴィンテージものを選んでいるのが印象的。時を経て味わいが深まりそうなキッチンです。

Houzz | Crown Point Cabinetry

「都会的でナチュラル」のバランス
ナチュラルなイメージのキッチンを目指すなら、白いタイルと木製のオープン棚の組み合わせがおすすめです。キャビネットの扉にもきれいな木目のものを使い、棚に置くアイテムもニュートラルでベーシックな色やデザインに揃えて、清潔感を際立たせましょう。この空間のもうひとつのポイントは、黒の照明で全体を"引き締め"ている点。黒のポイントが全体に与える影響はとても大きく、小さな照明なのに、あるのとないのでは印象がだいぶ変わります。

Houzz | ELD INTERIOR PRODUCTS (株式会社 イールドインテリアプロダクツ)

このキッチンも同様に、光沢のある白いタイルの壁に、木製の棚のナチュラルな組み合わせ。引き締め効果のある黒の照明やレンジフードを選んで、アーバンカントリー風の素敵なバランスになっていることにも注目です。

Houzz | 株式会社リビタ

こちらは壁に凹みを作り、その部分だけにタイルを貼ることで、キッチンのアイキャッチにもなる、使いやすそうな収納コーナーに。器を白で揃えて、周りと色の調和を考えているのも大切な点です。

Houzz | LiB contents

空間の印象を決める、モザイクタイルのポイント使い
キッチンのバックスプラッシュ(コンロやシンクの奥の壁)に、カラータイルは最適。壁面のグリーンは、野菜やハーブの色=グリーンとイメージがつながり、実はキッチンと相性がいい色なのです。モザイクタイルなら小さいキッチンでも邪魔にならず、吊り戸棚の下などに限定して使えば、緑(窓の外に緑が広がるような)の効果で、キッチンに奥行きが出て、さわやかな印象になります。

Houzz | David Heide Design Studio

このキッチンのタイルは、窓の外の色合いと連なる、アースカラー系の渋めのグリーンを選んでいて、ガーデンを思わせる開放的なイメージがあります。木の素材との相性も抜群。器もやわらかな自然の色で統一しています。

Houzz | Ogawa Fisher Architects

赤いモザイクタイルがアクセントのキッチンです。赤はトマトや果物など、食材を連想する色なので、キッチンカラーとも呼ばれています。キッチンを元気で活発なイメージにしたいなら、赤のタイルを使ってみると効果は絶大です。

Houzz | Lindsay Pennington Inc.

​​​​​エキゾチックな柄物タイルでアクセントを
トルコのイズニックタイルなど、装飾柄のタイルも人気です。デザイン自体がかなり個性的ですが、このくらいの面積なら、絵を飾るような気持ちで案外気楽に使えそうですね。紺色は白やグリーンと相性がよく、このキッチンをさわやかな印象にしてくれています。柄物タイルを取り入れるのは勇気が必要かもしれませんが、この写真を見ると、白だけのキッチンよりも、柄が入ることで緊張感が抜けて、温かみを感じませんか?

Houzz | Cement Tile Shop

色も柄も異なる装飾タイルを、大胆に組み合わせてパッチワーク使いしています。かなり印象に残るキッチンですが、多色づかいの空間の大きなメリットとして、キッチン小物などもタイルの色とコーディネートをすれば、色が増えても邪魔になりません。かえってたくさん色があって楽しそうなイメージのキッチンになります。

Houzz | Hann Builders

時を経て味わいを増す素材
冒頭に書いたマリブの素敵なキッチンは、こんな感じだったような気がします。時を経たタイルは、新しいものにはない趣があり、「育った」という言葉がしっくりくる美しさが感じられます。タイルを取り入れたキッチンの魅力は、古くなってもこんなふうに味わいを増していけることにもありますね。

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文:Asako Ueno
記事提供:Houzz(ハウズ)

(2016年4月18日 Houzz『温かみと味わいのあるアクセント、タイルを使ったキッチンの魅力』より転載)