BLOG
2018年02月16日 16時23分 JST | 更新 2018年02月16日 16時23分 JST

子供の「地頭力」を育む片付けと収納

この春から、家族で取り組んでみてはいかがでしょうか。

Houzz | Tess Bethune Interiors

人間はものがつまめるようになったら、片付けの訓練を始められるのだそう。成功体験を繰り返して正しい習慣と自信、そして「地頭力」を身につけるトレーニング。小さなお子さんのいる方、必見です。

厳しい寒さも日に日に和らぎ、春の兆しを感じる頃になりました。小さなお子さんのいらっしゃる方、ぜひこの3月のうちに、4月からの新生活準備のためにお子さんと一緒に整理整頓をしてみてはいかがでしょうか。自ら考え、自ら決断をする。幼い頃から片付けを習慣にすることは、「地頭力」を育む大切なトレーニングと言えます。

今回は、子供(未就学児)にとってのモノの片付け収納と、それによって育む地頭力について、6歳児を持つ私が普段の経験と片付けアドバイザー視点の両側から書いてみたいと思います。

Houzz | 川合将人

子どもを信頼して、まかせる勇気を
まだ自分で判断がつかないからといって、保護者が勝手にモノの取捨選択やルールを決めてしまっては、いつまでたっても一人でお片付けできる子になりません。

片付けの要不要の判断は、モノを使っている張本人が決めることです。
おもちゃは誰が使っていますか?

仮にあなたが大切にしているジュエリーを、これは「最近使っていないね、いらないモノだね」と他人に言われる......。ご自分の話に置き換えれば自明の理ですね。

未就学児であっても、お子さんが自分で、いるモノ・いらないモノの取捨選択をしなくてはなりません。親御さんはアシスト役に徹してください。

自分でしっかり選ぶ努力をするからこそ、モノを大切にする心が育まれます。
人生は取捨選択の繰り返し。幼い頃から大好きなものでトレーニングをすることは、とても有効だと考えます。

子供にとっておもちゃは宝物。宝物を使って取捨選択、判断をつける訓練をする――これこそ最高の幼児教育なのではないでしょうか。

Houzz | MATT architecture LLP

子供のための片付け収納に有効なアイデア

色別に場所を分けて自分のスペース認識を
兄弟姉妹で同じ部屋を使用するなら、「自分の場所」が各自、明確にわかるように収納場所を工夫すると、ここは自分の場所だからきれいに整えなきゃ、という責任感が生まれます。

この写真では、色を分けて兄弟姉妹の使用場所を区切っています。
まだ字が読めないお子さんには、色で分けるとわかりやすいでしょう。

Houzz | MyLuxuryDecor.com

収納時のアクションは少なく、が基本
小さな子供はまだ、力も動作も大人と同じというわけにはいきません。おもちゃが片付けられない原因はもしかしたら、子供にとって片づけにくいからかもしれません。目線を子どもに合わせて、ワンアクションで片付けられるアイテムを考えてみましょう。たとえばこのような放り込みタイプの間口の広いバケツ収納などはとても有効です。

Houzz | Jeffrey Phillip

モノの住所を記載してあげましょう
「うちの子、幼稚園や児童館ではちゃんとお片付けできるんです」という親御さんの声をよく聞きます。
それにはしっかりとした理由があるのです。公の施設などは誰でもわかるように、おもちゃの住所がラベル表示されているからです。

ご自宅でも、すべてのモノに住所を決めて、小さな子どもでもわかるようにラベリングを工夫してあげましょう。まだ字が読めないお子さんには、写真や絵が有効です。

Houzz | Amanda Miller

つい片付けたくなるような、遊びの感覚も取り入れて
写真の収納は、上部の棚から1、2、3と順番に規則正しく並べられています。こんなふうに、おもしろいルールを決めて子供の好奇心をそそると、片付けも遊びの一環として楽しく取り組んでくれそうですね。

Houzz | Jurgita Čepulytė-Surplienė

風呂敷のような概念でお片付け
小さなパーツのブロックなどは、遊んでいるそばから散乱しがちで、片づけ忘れたパーツを踏んづけて痛い思いをしてしまうなんてことも起こってしまうかもしれません。写真のような、広げてそのままそこで遊べる風呂敷タイプの収納用品などを使うのも、おもしろいアイデアです。

Houzz | Tess Bethune Interiors

「一人でできたよ」が生む効果
片付く仕組みづくりが整うと、親御さんがいちいち口うるさく「片づけなさい!」と言わなくても、スムーズにもとに戻すことができるようになります。

まだ片付けに対してネガティブな感情を持っていない幼い頃から、片づけを教えることはとても大きな意味があります。人はモノがつまめるようになったら片付けの訓練を始められるのです。

「一人でおもちゃを片づけられた」
「ママが笑っている。喜んでいる」
「次もがんばろう」

この毎日の繰り返しが喜びとなり、「快」を繰り返すことで習慣となります。子供にとって大切な自信につながり、それが自己肯定感を育みます。

最初はおもちゃのお片付けからスタートして、次に身支度、学用品の整理整頓と、少しずつハードルを上げていきます。我が家の6歳児は、自分の管理しているおもちゃがぐちゃぐちゃになってきたなと思うと、今では私を誘って「一緒に片付けをしてほしい」と言えるようになりました。

Houzz | Steele Canvas

普段のリアルな暮らしから、学べることはたくさんあります。
子供のうちからモノについて真剣に向き合い、正しい習慣をコツコツ積み重ねる。そんな暮らしの根っこの部分こそ、大人になって大きく差が出る「地頭力」なのだと思います。

「地頭力」が養える「お片付け」についてこの春から、家族で取り組んでみてはいかがでしょうか。


文:新倉 暁子
記事提供:Houzz(ハウズ)

(2016年4月18日 Houzz『子供の「地頭力」を育む片付けと収納』より転載)

こちらの記事もおすすめ:

おもちゃ収納の写真・デザインのアイデアを見る

お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア

片付け・収納・整理整頓アドバイザーに仕事を頼むときのコツは?

我が家の「コモンスペース」、リビングの収納ルール

今年中に片付け上手になりたいあなたへ。維持できる片付けの仕組みづくり