何か新しいことをするとき、どんなことでも、大きな勇気が必要となるタイミングがある。
僕はスケートボードをしたことはないが、スケートボードで傾斜の頂点からスタートする技術(「ドロップイン」と言うそうだ)を覚える時などは、まさにそういう時だという。
片足でボードの最後尾を踏んでボードのほとんどを空間に突き出し、もう片方の足をその上にそっと乗せてタイミングをはかり、前の足に体重を移して落下するようにボードに乗る。
そこにはやる、やらないのふたつの状態しかない。
徐々にやるとか、途中の状態までやってみるということはできない。
中途半端にやると、こわごわやると、絶対に上手くいかない。
100%やるんだと思い切って、全体重を前の足に乗せて、空間に身体を放り出すしかない。
そういうタイミングというのは、いつもある。
たとえば、会社を辞める、転職する。
たとえば、自分のお店をオープンする。
たとえば、何百人相手の講演をする。
たとえば、実名で自分の考えを書いた文章を公開する。
たとえば、自分が主催者となって集まりを始める。
たとえば、自分の演奏をYoutubeにアップする。
そして、誰もが、逡巡する。するべきか、やめておくべきか。
脳は本能的に、「やめておけ」とブレーキをかける。やらないほうが安全だし、心地良いから。
しかし、その先に何が待っているか、ほんとうはわかっている。
はじめて自転車に乗れた時のように、はじめて浮き輪なしで身体が浮いた時のように、はじめて宴会で司会をした時のように、はじめてプレゼンがうまくいった時のように、その恐怖心を乗り越えれば、なんとかやれるものだと。その先には、もっと素晴らしいことが待っているってことを。
さて、こんなことを書いたのは、おなじみのカナダのJustinさんの素晴らしいブログ記事「Do things that scare you(あなたが怖いと思っていることをせよ)」を読んだからだ。
上の文章は、スケートボードの経験もあるJustinさんが書かれておられた文章を、自分の言葉に置き換えて書いたものだ。
彼は、そういう恐怖心は誰もが抱いて普通だから(もちろん、彼もそういう恐怖心を抱く)、それをうまく手なずける方法を取ろうと書いておられる。
その方法とは、「それをひとりでしないこと、お互いを励まし合う仲間を持つこと」である。たとえば、スケートボードなら経験のある友だちやコーチにアドバイスをもらう。また、リアルでもネット上でもよいから、コミュニティや何かを学ぶクラスに参加して、折れそうなココロを鼓舞し合える仲間をもつ。
なるほど、と思った。
そういえば僕も、始終いろんなことに「ドロップイン」して数々の失敗をし、しかしそれ以上に多くの大きな成功をしている友人の姿をずっと見ていて、大きな勇気をもらっている。
結局のところ、「ドロップイン」はひとりでしなくてはならず、孤独な戦いではあることは間違いないのだが、仲間からもらった勇気は大きなココロの支えになることは間違いない。
さあ、合言葉は「ドロップイン!」だ。
最近、あなたは、「ドロップイン!」を経験しましたか?
PS ささやかな話ですが、ちょっとした「ドロップイン!」を経験中です。
何かと言うと、これ。「大阪ブロガー万博2014」。
言い出しっぺ4人の小さな企みですが、「大阪ブロガー万博2014」なんて名前でやって人は来るのか、誰も来なかったら赤っ恥だな、などと恐怖心を抱きながら、「ドロップイン!」しました。
関西のブロガーが集まって情報交換したり友好を深める素敵な集まりに、いつか育てばいいなと思っています。
関西在住でブログを書いておられるなら、あなたも一緒に「ドロップイン!」しませんか?
規模を確定したいので、とりあえず、10月10日(金)でいったん締め切ることになりました。参加表明お待ちしています!
(2014年10月8日「ICHIROYAのブログ」より転載)