火星移住計画マーズワン二次選考通過100人のひとりは「はてなブロガー」でもある!

マーズワンという火星移住計画が動き出していることは、なにかのニュースで読まれたことがあると思う。2023年に男女各2名、計4名の人間を火星に送り、火星上に基地をつくって生活させる計画だ。

マーズワンという火星移住計画が動き出していることは、なにかのニュースで読まれたことがあると思う。(下に短い動画を貼った)

2023年に男女各2名、計4名の人間を火星に送り、火星上に基地をつくって生活させる計画だ。この計画が特異な点は、火星からの帰還を前提としない点だ。

倫理的に問題があるのではないかと思う人もいるだろう。

だが、人類の未来を、火星だけでなくあちこちの星に移住して暮らしている姿として想像すれば、彼らはいわば不屈の精神を持った開拓者であり、開拓者が退路を絶ち、そこに骨を埋める意志を持って出発したとしても不思議ではない。

僕自身は、その倫理性と、計画の実現可能性について、はっきりした意見をもてずにいる。

ところで、その計画の宇宙飛行士には、全世界から20万人が応募したという。そして、二次選考が終わって、100人の候補者に絞られた

その100名の中に、日本人がいる。

シマブクロ エツコさんである。

マーズワンの彼女の紹介のページがこちらである。

その紹介によると彼女は現在50才。

考古学とコンピューターサイエンスを勉強し、IT企業で働いた。

30代には2年にわたり世界をバックパッカーとして旅行。チャリティーのため日本で7500Kmを歩いたこともある。40代には自分の精神と肉体の限界に挑戦するためにサハラ砂漠を7日間走った。修験道者にもなった。

その後日本料理を学び、現在はメキシコで日本レストランのシェフをやっている。

さて、彼女は、このはてなブログでブログを書いておられるのである。

どうやら守秘義務も厳しいらしく、更新頻度は高くないが、すぐそばに彼女の存在を感じることができる。

とにもかくにも、彼女に、二次選考通過おめでとうございます!と言いたい。

最終選考で24名に絞られるらしく、なんとかそこに残って火星に移住したい、と彼女はブログで述べておられる。

最初に彼女を含む日本人の応募者の方々の動画を見たとき、応募が20万人もいれば選考に残るのは相当難しいだろうなと思った。

しかし、彼女はその難関を突破した。

きっと、彼女はプロフィールで紹介されているとおり、いや、そこから想像できる以上に、頭脳明晰で、チャレンジ精神に富み、行動力に溢れ、協調性にも優れておられるに違いない。

50才という年齢も、まったく問題にならなかったのだろう。(100人の中には19才の女性がふたり、58才の女性がひとりいて、年齢の幅は広い)

ここまできた彼女には、先へ進むにあたって、ひとつのアドバンスがあるように思う。

それは、彼女がメキシコに住んでいるとはいえ、日本人であることだ。

マーズワン計画は「人類史上最大のメディアイベント」とも位置づけられており、資金や影響力を考えると、そこに日本人を加えておいたほうが、計画には得策とも思えるからだ。

計画そのものについては、ほんとうに無謀な計画ではないのか、僕らは慎重に見守っていく必要があると思う。メディアのお祭り騒ぎにのっかると、なにがなんでも乗りかかった船を出港させなければ、となってしまう危険がある。

だけど、勇敢で行動力に溢れたシマブクロさんに、最大限のエールを贈りたいと思う。

*シマブクロ エツコさんのTwitter

(2015年2月17日「ICHIROYAのブログ」より転載)

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