新興国の不動産情報サイト Lamudi、モバイル向け機能を拡充

新興国への投資が増えたことで駐在人口も増加し、住居や商業施設の物件に関する不動産情報が重宝されている。

新興国への投資が増えたことで駐在人口も増加し、住居や商業施設の物件に関する不動産情報が重宝されている。昨今、海外の投資家やデベロッパー向けの不動産情報サイトには、リアルタイムでの情報アップデートや瞬時に情報を比較検討しやすいUIが求められる傾向があるという。

e27、パキスタンのThe Nationによると、新興国でmコマースを牽引するRocket Internetが支援する不動産情報サイトの「Lamudi」がiOSおよびAndroidに最適化したモバイルサイトを公開した。また、それに合わせてパキスタンでLaumdi.pkもローンチしたという。これにより、Lamudiはバングラデシュ、ミャンマー、ケニア、アルジェリア、ガーナ、ペルー、コロンビアなど合計17ヵ国に進出したことになる。

*Image source: Lamudi

Lamudiは、2013年10月にミャンマーに始めてローンチした。ミャンマーでは、「HOUSE.com.mm」というブランド名で事業を行なっている。HOUSE.com.mmには、現在、2,000以上の物件情報がストックされ、過去3ヶ月間で売上が800%も伸びているという。なお、人口約5,000万人のミャンマーでは、International Telecommunication Unionの調査によると、人口のわずか1%にインターネットが普及しているのみである。

そのようなインターネットの普及率の低さをよそに、HOUSE.com.mmは、海外からの投資、いわゆる外部からの刺激により市場を形成し内需を増加させようという狙いだ。インターネットの普及率が低い状況自体を逆手にとって、注力すべき施策やオーディエンスを決めるという考え方は、成熟市場にも参考すべき点がありそうだ。

*Image source: HOUSE.com.mm

(鬼頭正己:in the looop 編集部)

※この記事は2014年2月3日の「in the looop」掲載記事より転載しました。

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