5分でわかるソーシャルメディア最新トレンド ― Facebook、Twitter編[2014年4月21〜5月18日]

in the looop編集部では、今月から動きの早いソーシャルメディア関連のニュースを、まとめてお知らせすることにいたしました。ループス・コミュニケーションズのコンサルタントが選んだ、注目記事をお届けします。

in the looop編集部では、今月から動きの早いソーシャルメディア関連のニュースを、まとめてお知らせすることにいたしました。ループス・コミュニケーションズのコンサルタントが選んだ、注目記事をお届けします。

1回目の今回は、トピックの多かった「Facebook」と「Twitter」です。

(ニュース収集期間は2014年4月21日から5月18日)

Facebook

  • Nearby Friendsは位置情報追跡を利用し、近くにいる友人の情報を表示可能にする機能。
  • 将来的に位置情報履歴に基づいてターゲット広告を配信できる機能を広告主に提供する可能性がある。

  • 売上高は前年同期比72%増の25億200万ドル、純利益は同193%増の6億4200万ドルで予想を上回る。
  • 広告による売上高は前年同期比82%増の22億7000万ドルで、モバイル広告が59%を占めている。
  • 月間アクティブユーザー数(MAU)は15%増の12億8000万人で、モバイルからのMAUは34%増の10億100万人。

  • 新興企業ProtoGeoを買収。未公表ながら買収額は比較的安価と推測されている。
  • Movesはユーザーの動きを追跡するライフログアプリで、今後も従来通り単独アプリとして提供を続ける。
  • Facebookのチェックイン機能や位置情報によるターゲティング広告などのための技術買収との推測。

  • テレビ番組などのメディアが、Facebook上の最新トレンドなどを視覚化して表示できるようになる。
  • トレンド情報は個人データを抜いて提供され、話題の中心となっている層の特性を提供などの特徴がある。
  • Facebook上のトレンド情報を提供することで、メディアの関心をTwitterから取り返す目論見。

  • 既存の全てのプラットホームを横断する"クロスプラットフォーム"を目指して、以下を発表。
  • サードパーティへの広告配信ネットワーク「FAN」をローンチ。
  • 個人データを渡さずにアプリを使える「匿名ログイン」の開始。
  • オープンソースのアプリ連携サービス「App Links」......他

Twitter

  • Facebookに似たプロフィール画面に変わり、より「個人」をアピールするデザインになっている。
  • 1つのツイートをタイムラインのトップに固定表示できるなど他の機能面の改良も。

  • 人気TVCM1位はペプシネックスZEROで、中でも75%の人が作品「桃太郎編」を評価。
  • 人気出演者ではペプシのCMに出演した小栗旬さんが1位、人気企業名ではドコモが1位となった。
  • 「CM 面白い」などポジティブな8つのワードと企業名、商品名を含むツイート数をランキング化。

  • 売上高は2億5049万ドル(前年同期比199%増)、純損失は1億3200万ドルとアナリスト予測を上回る。
  • 月間アクティブユーザー数(MAU)は前四半期から5.8%増の2億5500万人に留まり、株価が10%下落。
  • 売上高のほとんどを広告収入が占めるため、MAUや新規ユーザーがなかなか増えないことは問題。

  • アクティブユーザーの中で10代の若者が占める割合は、Facebookでは9%低下したが、Twitterでは3%の低下にとどまる。
  • 誕生して10年経ったことでFacebookユーザーが高齢化。後から参入したTwitterの方が10代若者と関わりが深い。
  • 簡単なメッセージのやりとり、有名人のニュースチェックを好む若者にTwitterは親和性が高い。

  • 商品リンクを含むツイートにハッシュタグをつけた上でリプライするとショッピングカートに追加できる。
  • Twitterを離れずにカートに入れられるため、TwitterがAmazonのショーウインドウとなる。
  • 購入のリプライが別のユーザーのリプライを促すなど、広告としての役割も果たす。

ピックアップ・ポイント

ここ数年、Facebookはモバイルサービスの買収に積極的でした。その流れで、新機能「Nearby Friends」のゆく先にあるのは、位置情報ターゲティングに基づくモバイル広告だと考えています。先日発表された「audience network」で、広告出稿がサードパーティーアプリに拡大されます。引き続き、Facebookのモバイル展開に注目していきます。

一方のTwitterですが、第1四半期の決算発表ではアクティブユーザー数の伸びが前四半期比で5.8%増にとどまり、またタイムラインの広告売上高は前四半期から3.3%減少となりました。今後、Facebook、Twitterといったソーシャルメディア第一世代の雄はそれぞれ成熟期に入り、多様なビジネス展開に入っていくことが予想されます。

コンサルタント紹介:矢野 悠貴(やの ゆうき)

エイベックスにてマーケティング、アーティストマネージャーを担当。現在は企業向けのソーシャルメディア活用支援を行う他、アーティストとソーシャルメディアの活用に関する記事執筆、講演等も実施。中目黒住民。昨年ホノルルマラソンを完走し次の目標はホノルルトライアスロン。

※本記事の内容は、5月26日掲載のインザループ記事 より転載したものになります。

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