Condé Nastが音楽メディア「Pitchfork」を買収

Pitchfork買収は「コンデナストに強力な編集機能を兼ね備えた独立採算型の音楽メディアが加わり、熱狂的なミレニアム世代の男性オーディエンスにリーチできる」と発言しています。

米国のメディアグループ、コンデナストが音楽メディア「Pitchfork」を運営するPitchfork Mediaの買収を発表しました。買収額は未公表。ニューヨーク・タイムズがレポートしています。

世界で最も影響力のある独立系の音楽メディアとして1995年から活動を続けてきたPitchforkは、新人アーティストの発掘から独自の切り口からのレビューなど他メディアとは一線を画する編集力とコンテンツで知られてきました。

コンデナストは、Vogue、Vanity Fair、GQ、Wiredなど数多くのメディアブランドを運営しています。単独の音楽メディア運営はPitchforkが初めてとなります。

コンデナストのチーフ・デジタル・オフィサー、フレッド・サンターピア(Fred Santarpia)によれば、Pitchfork買収は「コンデナストに強力な編集機能を兼ね備えた独立採算型の音楽メディアが加わり、熱狂的なミレニアム世代の男性オーディエンスにリーチできる」と発言しています。サンターピアによれば、Pitchforkは現在利益を出しているとのことです。買収は直ちに行われます。

Pitchforkの創業者でCEO、ライアン・シュレイバー(Ryan Schreiber)は、「Pitchforkは編集力に対する我々のコミットメントを共有するコンデナストのチームと出会えたことを非常に光栄」と感じています。

Pitchforkはウェブ上ではニュースやレビューの他に、独自の動画コンテンツや特集記事、音楽専門家によるコラムなど、音楽情報に加えてインサイトとオピニオンを提供し、デジタル時代における音楽キュレーターとしての役割を担い、長年インディーズシーンから新しい音楽の発見に大きく貢献してきました。さらに毎年シカゴとパリでは「Pitchfork Music Festival」を開催、2013年には雑誌「The Pitchfork Review」を刊行しています。

ソース

(2015年10月14日「All Digital Music」より転載)

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