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2016年04月16日 00時26分 JST | 更新 2017年04月15日 18時12分 JST

「北海道5区、補欠選挙の意味と結果の大胆予測」

北海道5区補欠選挙は、自民党(新党大地、日本の心)VS民進党(共産党、社民党、他)で、結果は夏の参議院選挙に直結する。ある意味天下分け目の戦いである。

北海道5区補欠選挙は、自民党(新党大地、日本の心)VS民進党(共産党、社民党、他)の戦いで選挙結果は夏の参議院選挙に直結する。ある意味では天下分け目の戦いである。

◆北海道5区とは

北海道5区は札幌市の一部と近郊の市からなり、有権者は45万人、投票率は60%前後の選挙区である。(故)町村信孝氏の強固な地盤であり、町村氏は有効投票数の50%以上を安定的に獲得して民主党が政権を獲得した時の選挙を除き、小選挙区で連続当選。得票総数は15万票前後であった。民主党は9万票、共産党は3万票、公明党も3万票程度の固定票を持っている。

社民党や小沢党など「泡沫政党」や市民団体の影響力はそれ程ないと判断できるから、自民党の圧勝のはずであるが、選挙の結果は投票箱が閉まるまでわからない。新党大地の自民党候補推薦、自民党議員の不倫問題、「たかが○○」発言、TPP閣僚の金と政治、電波停止発言、待機児童問題など自民党の「オウンゴール」でその差は接近し、接戦になっている模様である。「大都市近郊都市型」選挙区であり、浮動票も多い選挙区と言える。

◆自民党側の有利な点、不利な点

根強い「町村人気」と娘婿の立候補と言う有利な点は間違いない。新党大地の推薦もプラス要因と言える。しかしマイナス要因がここに来て増えている。自民党一強の為か、議員の「おごり」が垣間見える。先ほど述べたように、自民党の「金」、「不倫」「おごり」「TPP」などである。

しかし「安保法制」の支持率は時間とともに上昇してきている為に、今現在は不利な要因とは言えないだろう。ここにきて参議院選挙立候補予定者の「不倫」問題が発生して、新たな不安要因が増えている。

◆民進党側の有利な点、不利な点

有利な点は、立候補している池田氏が、庶民的な経歴や感覚を持った候補者という点である。それと若くて中々の美人ということも得票率を稼ぐにはプラスである。見た目より「中身が大切」というが、それは建前論。美人の方が票は取れる。有権者は候補者の政策や討論よりも「見た目」で投票するのである。だから選挙は候補者の「見た目」が第一である。

共産党は組織で動く政党であり、党本部の意思が党員の投票行動に大きく影響するので、共産党の95%は池田氏に投票すると考えて良い。不利な点は民進党の支持率が新党結成にもかかわらず低調なことである。社民党や小沢党など泡沫政党は選挙協力と言いながら実際は力の無い政党であり、得票の上積みは限定的であろう。

◆新党大地の票はどう動く?

新党大地の票は単純に自民党に行くとは言えない。鈴木氏の行動は外から見ると理解できないのである。一旦は民主党と協力して娘の貴子氏を当選させておきながら、今度は手のひらを返して自民党に協力する。

しかし長いスパンで考えると鈴木氏はもともと自民党議員であり、議員として力を発揮していた頃、ロシアとの関係で有罪となり政治生命を中断させられた。娘の貴子氏も優秀な政治家である為、自民党に入党すれば将来が見えるという鈴木親子の判断は正しいと言える。

それともう一つ、鈴木氏の共産党アレルギーが民進党離れを助長した。今回の鈴木氏の行動は民主党にも責任の一端はある。鈴木氏に100%責任転嫁できない。今回の補欠選挙で、コアの鈴木支持者は鈴木親子と行動を共にすると推測する。そして長い目で見れば鈴木支持票は鈴木氏に戻ってくる。

◆投票率は選挙結果に影響するか?

浮動票は民進党に向かいそうであるから、投票率が高くなりすぎる(70%をはるかに超える)と民進党に有利に、投票率が70%未満なら自民党に有利に働きそうである。

◆選挙結果を大胆に予測する

有権者数が45万人、投票率を70%とすると、有効投票数は31万5千票となり当選には15万8千票が求められる。

自民党候補の得票数は「町村」固定票が9~10万票、公明党票が3万票で合計12~13万票に新党大地と浮動票がどれだけ上乗せされるかだ。新党大地票は2万票程度であるが鈴木氏の豹変(民主支持から自民支持)でコア層は残るが大部分は野党に流れそうである。結果は5千票程度しか自民候補には行かない。浮動票は野党連合の半分以下として1万票。民進党の右派票が5千票、総計で14万5千票~15万票となり当選ラインには届かない。

野党統一候補は民進党票7~8万票、共産党票3万、その他、泡沫政党票5千票であるが、共産党アレルギーの民進党票は棄権、ないし自民党に流れるであろう。候補者は中々魅力的(政策ではなくて、見栄えや経歴)で浮動票を自民党候補より2万票程度多く集めそうである。結局民進党票7万票、共産党票3万票、泡沫政党5千票、安保反対市民票1万票、浮動票3万票で合計14万5千票。

横一線で当落は不明である。これからの自民党失政や暴言、おごり等があれば野党統一候補が勝利する。何もなければ自民党候補が僅差(5千票程度)で逃げ切る。

◆選挙後の影響は?

選挙結果は夏の参院選に大きな影響がある。

1) 自民党候補が勝利した場合

夏の衆参同日選挙が現実味を帯びてくる。安倍総理は消費税の再延期を大義名分にして選挙戦を仕掛けてくることは間違いなさそうである。

2) 民進党候補(野党統一候補)が勝利した場合

夏の衆参同時選挙は遠のくであろう。しかし得票率の分析で「野党共闘」が上手く作用していないと判断できれば、同日選挙の可能性も否定できないのである。

<編者プロフィール>

日本政策学校 協力編集者 奈良 貴一

奈良県生まれ関西育ち。民間会社に就職して海外勤務も経験。定年前に独立し、自営業を営む傍らライテングに取り組んでいます。得意なジャンルは健康、医療、科学、歴史など。誠実な仕事、WIN-WINをモットーにしています。