062 | メダリストの体のケアは、何事も先手必勝が鉄則(前編)

世界トップレベルのスイマーであり、メディアへの登場も多い入江陵介選手と立石諒選手。20代半ばを迎え、ともにこれまで以上に体調管理の重要性を感じているというが、果たして、どんなカラダにいいことを行っているのだろうか?

世界トップレベルのスイマーであり、メディアへの登場も多い入江陵介選手と立石諒選手。ロンドンオリンピックでともにメダル奪取の活躍が印象に残るふたりは、実は高校時代からお互いを知る同級生。プライベートでも親交の深い間柄なのである。20代半ばを迎え、ともにこれまで以上に体調管理の重要性を感じているというが、果たして、どんなカラダにいいことを行っているのだろうか?

朝は飲むヨーグルトやフルーツで好調維持。

入江陵介(以下入江) 諒は、最近なにかカラダにいいことをしてる?

立石諒(以下立石) 最近、意識してやっているのが"飲むヨーグルト"を毎朝、飲むこと。サラサラじゃなくて、ドロッドロのタイプが好きなんだよね。

入江 いつ頃から?

立石 1~2か月ぐらい前からかな。それまではお昼までにお腹が減ったり、カラダがうまく動かないこともあったけど、朝、ヨーグルトを胃に入れるようになってからはすごく調子が良くて。陵介はなにかしているの?

入江 僕は朝、オレンジやグレープフルーツを中心に、フルーツを多めに食べるようにしてる。やっぱり柑橘類は疲労回復にいいと言われるビタミンCを多く含んでるから。試合の時もなるべく多く摂るようにしてるよ。

長風呂はとっておきのバラードを聴きながら。

立石 食事以外で、カラダにいいことしてる?

入江 僕はお風呂にしっかり入るようにしてる。30分くらい時間をかけて、湯船に浸かったり、途中から足だけ入ったり。結構疲れてるなーって時に長風呂すると翌日スッキリすることが多いから、効果があるんだなあって。音楽を聴きながらだとゆっくりできていいよ。

立石 どんな音楽を聴いているの?

入江 気分によっていろいろ。お風呂に入るのは寝る前なので、バラード系を聴くことが多いかな。中でも三代目J Soul Brothersの『花火』をよく聴いてるね。

平均睡眠8時間を支える等反発のベッド。

立石 いい泳ぎをするためには睡眠も重要だから、僕はめっちゃ寝るようにしてる。平日は平均で8時間、最低でも6時間は寝られるように予定をやりくりしてるよ。安眠のために日本代表の合宿で使ったマットレスと同じメーカーのベッドを使っているんだけど、寝転がった時に、沈む力と反発する力が同一になる等反発の素材なので、沈みすぎず硬すぎずで、すごく寝心地がいいんだよね。

入江 等反発のベッドって、寝返りで起きないように開発されているらしいよ。

立石 確かにストレスなく寝られてるかも。あと僕は寝相が悪いので、寝返りを打っても大丈夫なように長い枕を使ってるのもよく寝られる秘訣だと思う。で、朝、起きたら部屋のカーテンをあけて朝日を浴びると調子がいい。一日中元気でいられる気がするよ。

入江 膝の裏で太陽の光を浴びるといいって聞くよね。

立石 そうなんだ! 今度試してみる。

入江 僕は睡眠に関していえば、昼以降はなるべくカフェインをとらないように気をつけてる。飲んだとしても、15時くらいのカフェタイムでギリギリだね。

立石 食後のコーヒーも飲まないの?

入江 夜は飲まない。寝つきが悪い時に「あ、コーヒー飲んだからだ」って思った瞬間、余計寝られなくなっちゃうので。

写真/鈴木慎平 文章/石川博也

(次回)入江選手と立石選手も、年齢による体の変化を感じている!?

入江陵介

●いりえりょうすけ

1990年大阪府生まれ。4歳から水泳をはじめ、中学生の時に背泳ぎに転向。ロンドンオリンピックでは男子200m背泳ぎの銀メダルをはじめ、銀メダル2つ、銅メダル1つを獲得。4月の競泳日本選手権では200m背泳ぎで8連覇を達成。100mでも2年ぶり3度目の優勝を果たした。

所属:イトマン東進

立石諒

●たていしりょう

1989年神奈川県生まれ。2010年の日本選手権で男子平泳ぎ50m、100m、200mのすべてに優勝。ロンドンオリンピックでは200m平泳ぎで憧れだった北島康介選手とデッドヒートを繰り広げ、わずか0.06秒差で交わして銅メダルに輝く。4月の競泳日本選手権は200mで第2位に。

所属:ミキハウス

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(「からだにいい100のこと。」より転載)

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