ニートに看護婦コスプレ、平成生まれ...統一地方選前半、ブロガー議員が選ぶネット界隈を盛り上げた話題の候補者5選!

統一地方選挙の前半戦が終了し、低投票などで盛り上がりに欠けた面もありましたが、ネット界隈では様々な候補者が話題にもなりました。

こんにちは、ブロガー議員のおときたです。統一地方選挙の前半戦が終了し、低投票などで盛り上がりに欠けた面もありましたが、ネット界隈では様々な候補者が話題にもなりました。

中には、ネット上での「バズ(拡散)」が得票につながったケースもあります。本日は将来的にネット選挙の参考になるかもしれない、ブロガー議員の目に留まった特徴的な候補者をご紹介したいと思います。

1.

25歳ニート 上野竜太郎氏(千葉市議選花見川区)

なんといっても、MVPは彼でしょう。25歳でニート・引きこもりを宣言し、写真のないポスターを張り、わずか8,000円で選挙を闘いぬいた男、上野竜太郎氏。

しかしその文才たるやおそろしく、選挙公報やTwitter上のポエムのようでいて世の中の真理をついた名言は、今回の選挙戦中ネットで恐らくもっとも注目を集めました。

ひきこもり25才上野竜太郎氏市議会選出馬の記録

選挙戦終了までにTwitterフォロワー数は13,000人を突破し(私の倍!!)、実際の得票数も1,398票で次次点と大健闘をしました。

年齢や特殊なバックグラウンドもありますが、千葉市という都市部ですし、ネットでの評判が得票につながったことも間違いないと思います。ある程度狙ってやっているとしたら、ものすごい逸材ですね。。

敗戦後のつぶやきと問題提起も鮮やかです。彼の闘いはネット選挙、いや選挙制度自体に大きな一石を投じた...そんな気すらしてきます。持ち上げ過ぎか。

2.

看護婦コスプレ きくうら尚美氏(広島市議西区)

こちらは「バズ(拡散)」というより、批判多めな「炎上」をしてしまったケース。選挙ポスターに看護婦姿の写真を投入してきた、きくうら尚美候補(維新の党公認)。

政党所属の議員としては「この写真を維新の党さんはOKしたのか?」という大きな疑問がなきにしもあらずなのですが、このポスターは得票に無関係だったのかマイナスだったのか、結果は惜敗。

「実際に看護婦だったのだから、ギリギリセーフでは?」

という微妙なフォローもネット上にはありましたが、個人的には中途半端に奇をてらっても票にはならないということを証明したケースのような気がします。人間、やるならとことんまで突き抜けないとダメなのかもしれませんね(上野竜太郎氏のように...)。

3.

ネットフル活用議員 水野ゆうき氏(千葉県議我孫子市)

すいません、私が先日自分のブログで紹介した記事からです。SNS、youtbe、ブログなどをフル活用し、情報発信・公開の第一線で活躍していた水野ゆうき氏、自民・民主という鉄板すぎる構図に割って入って大金星です。

ネットでの情報発信と地元活動を上手く組み合わせた市議時代の実績で票を積み上げ、まさにこれからの次世代議員の戦い方のお手本とも言えそうです。私自身も大いに今後の参考にさせていただきたいと思っています。水野ゆうき氏の公式HPも要チェック!

4.

龍馬プロジェクトの挑戦 かみやソウヘイ氏(大阪府議吹田市)

なかなかネット選挙サイドとしては難しい評価になるのですが...。ネット界隈では全国的な知名度を誇る「龍馬プロジェクト」の会長、かみやソウヘイ氏。選挙期間中の動画は、政治家の動画としては異例の2万再生を超え、事務所開きにも全国各地からの集客に成功したそうです。

が、結果は最下位落選...。ネット活用議員同士でも、水野ゆうき氏と明暗を分けた理由はなんでしょう? 一言でいえば「地元の地域活動との有機的なリンク」ができていたか否かでしょう。

水野氏の情報発信は、ときにメディアに取り上げられたとはいえ、ローカルな話題が中心で、地域の情報を発信する→また情報が集まる→地域活動・票につながる、というサイクルが完成したように思います。

一方でかみや氏は、全国的に目立つ派手な活動は多かったものの、吹田市での立候補を表明したのは県議選の直前。クラウドファンディングなど、これまた全国レベルの仕掛けには成功しましたが、やはり票につながるには至りませんでした。

地方選挙×ネットという実例では、これ以上ない対比が見られたとも言えます。非常に参考になる結果ですね...。

5.

平成うまれ初の議員 鈴木こうち氏(相模原市議南区)

最後に紹介するのは、ついに誕生した「平成生まれ」の議員! 最高齢の91歳候補と熾烈な争いを繰り広げ、最後の議席は文字通りの「一票差」が明暗を分けたことが話題になりました。それにしても、91歳で立候補もスゴイよな...。

ただ本人のHPやTwitterなどを見ると、HPレイアウトは今風なものの、ネットでの情報発信力についてはまだまだこれからというところ。25歳という年齢を活かし、ネットフル活用議員の一端を担ってくれることを大いに期待したいものです。

いかがでしょうか。ネット選挙という切り口で見ると、選挙戦の結果も違った姿が見えてくるものです。統一地方選挙後半も、ネットでどんな候補が話題になり、そしてどれだけ得票するのか、注目していきたいと思います。

それでは、また次回。

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