金沢市長選で圧勝劇の山野ゆきよし氏。4年前はTwitterで今回はFacebookが中心のネット選挙

10月5日に投開票となった、石川県金沢市の市長選挙。辞職に伴う出直し選、自民系分裂選挙など注目されておりました。
KUALA LUMPUR - AUGUST 7:Homepage of facebook.com August 7, 2011 in Kuala Lumpur, Malaysia. Guardian UK recently reported Mark Zuckerberg's sister Randy quits facebook to set up her own social website.
KUALA LUMPUR - AUGUST 7:Homepage of facebook.com August 7, 2011 in Kuala Lumpur, Malaysia. Guardian UK recently reported Mark Zuckerberg's sister Randy quits facebook to set up her own social website.
ShutterStock

10月5日に投開票となった、石川県金沢市の市長選挙。辞職に伴う出直し選、自民系分裂選挙など注目されておりました。圧勝となった山野ゆきよし氏は、4年前の市長選でも物議を醸しており、今回のネット選挙も注目されておりました。

今回のネット選挙の主戦場はFacebook。Twitterは山野氏はやっているがFacebookとの連携にとどめており積極的な活動はしていない。ライバルであった下沢候補はアカウントも見つからず。

Facebookでも大きな差をつけた山野陣営

選挙の始まる1ヶ月前にFacebookページを開設した山野陣営(個人アカウントでの運用は以前から)、次点となった下沢よしたか氏も同時期に開設しており、双方のFacebookのいいね!数を比較してみる。

山野ゆきよしFacebookページいいね数:3,354人

下沢よしたかFacebookページいいね数:464人

(選挙最終日10月4日に計測)

Facebookページのいいね!数の差は、3倍近くの得票差よりも大きく、そもそもの力の差だけではない、両陣営の運営力の差があったのではないかと思われます。

■双方の特徴的な投稿を比較(選挙期間中で最もシェアされた投稿)

山野ゆきよし氏

山野ゆきよしから最後の思いを1分13秒の動画にまとめました。皆さん投票に行き、私山野ゆきよしへ1票をお願いします。そしてこの動画をシェアしていただき、多くの方へお伝えください!フェイスブックをご覧になれない方にも、どうかお伝え頂きたいと思います。

Posted by 山野 之義 on Thursday, October 2, 2014

他の投稿も動画コンテンツを中心に展開しており、特にシェアの多かったこの投稿は、熱が伝わるような力のある映像に仕上がっている。

特徴的なのは、

・視聴するにも疲れない短い時間で伝えている

・動画そのもののクオリティも高い

・シェアをしっかり呼びかけている

・コメントにも小まめに返信している

この辺りが大きな差を生んでいるのではないか。

下沢よしたか氏

相手候補へのネガティブな内容の投稿がもっともシェアされているが、コメント欄には、そのネガティブを武器にしていることへの批判も目立つ。また本人が返信をしていない様子でリテラシーにも差が出ている。

他にも、山野氏の投稿されたコンテンツを見ていくと、画像や動画などはクオリティが高く、コミュニケーションも積極的。コメントに対しては小まめに返信をしていく丁寧な取り組みであることが伺えます。

選挙戦が始まる前には、FacebookユーザーとのQ&Aも実施されており、コミュニケーションを積極的に図っている印象も強い。

「そこが知りたい山野deナイト」フェイスブックQ&Aセッション なお、趣旨に合わないコメントは削除させていただく場合もございます。また今回は応援激励・ご批判等のメッセージにはすぐにご返答できないこともございますので、ご容赦ください。この投稿欄でただ今より質問を受け付け致します。

Posted by 山野 之義 on Friday, September 26, 2014

4万人の金沢市Facebookユーザーへリーチ

山野陣営に具体的な質問をした。

筆者からの質問:期間中Facebookでのリーチはどのくらいでしたか?

陣営からの回答:「金沢市のFacebookユーザー約4万人にリーチしました。」

金沢市のFacebookユーザーは98,000人(Facebook広告管理画面より算出)なのだが、3,354人のファン(ページのいいね!をした人)から、約半数のユーザーへシェアなどで拡がっていったというのは驚きだ。 この中でどのくらい得票につながったのかは定かではないが、万を超えたことは無視できないだろう。

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