いよいよ投票日が迫ってきて選挙戦もあと3日です。ラストサンデーを終えてから、各陣営のネット選挙も更に過熱してまいりましたね。各種の世論調査では舛添候補が有力といわれていますが、追いかける陣営はラストスパートに向けてTwitterでも戦略を新たにした印象です。
告示日にTwitterの分析記事(2014年東京都知事選候補者のTwitter比較 ~真打ち登場でネット選挙は盛り上がる?~)を書きましたが、今回はそこからの変化と、さらにトレンド分析・年代別の傾向も合わせて分析結果をお伝えしたいと思います。
● フォロワー数はどのくらい増えたのか?
1月23日(告示日)から2月5日までの14日間で最もフォロワーが増えたのは家入一真氏でした。「#ぼくらの政策」と受信型の選挙を展開したことが功を奏したのかもしれません。ブログ記事などでも話題になっています。
しかしながら、Twitter上での評判の量といったところでは、他候補者に大きく遅れをとっているのも事実です。
● Twitterのトレンド指数は?
Twitter上での候補者名のトレンドを調査(表記ゆれ含む)
田母神氏:39,267 宇都宮氏:30,484 舛添氏:16,429 細川氏:13,472 家入氏:3,466
各陣営、ラストサンデーに向けて山場を作ったのでしょうか。特にネット選挙応援プロジェクト「わっしょい!ネット選挙」以降、飛躍的にクチコミが伸びたのは田母神氏でした。田母神氏を支持している層は、「ネトウヨ」とかネット保守とか言われていますが、Twitter上で大きな力を持っている様子です。
● 年代別 各候補者のTwitter支持層
田母神氏を支持しているのは20代~40代と他候補者に比べて満遍ない印象です。
このグラフを見て特に目立ったのは、
・家入氏は20代と未成年が半分以上を占めていること
・細川氏を支持している層の3割が60代。
これだけ目だった傾向があるのにはビックリしましたが、こういったデータ分析をして、方針転換をしたのかは定かではないのですが、細川氏は1月29日の家入氏との居酒屋対談を皮切りに、若年層へのアピールに力を入れだしたと思われます。(ネット戦において)
音楽プロデューサーの小林武史さんと対談したり
(スタッフです)音楽プロデューサーの小林武史さんと対談させていただきました。「東京に原発がないから、選挙の論点にならないというのは、おかしなこと」と、話されていました。対談は、細川もりひろチャンネルでごらんください。 pic.twitter.com/RgkF5iXh9G
-- 細川護熙 (@morihirotokyo) 2014, 2月 4
ミュージシャンのSUGIZOさん(LUNA SEA、X JAPAN及びViolet UKのギタリスト)と対談したり
さらには、ツイキャスを利用したり(家入氏との対談で学ばれたのか?)
すごい発表は、ツイキャスで質問受けつけるというものでした。皆さん、ご協力ありがとうございました! http://t.co/Mkpcimr2Oh#細川護熙#都知事選 -- 細川護熙 (@morihirotokyo) 2014, 2月 5
こういった展開が、どのくらい得票に影響するのか?は非常に興味深いところです。
各陣営のネット選挙序盤は、毎日の街頭活動の報告ばかりで嫌気がさすような状態でしたが、やっと中身あるものに展開してきたのではと思います。街頭演説の情報を探すためにネットを見ているわけではないのですから。
残すところあと3日間の選挙戦、更なる展開があるのか、期待したいと思います。