川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」(前編)

「川崎モデル」と称される新しい取り組みは全国各地から注目を集めています。

僕が住まう街、神奈川県川崎市。

その川崎市で急速に再開発が進む街、武蔵小杉。僕は武蔵小杉で2013年9月から「こすぎの大学」というソーシャル系大学を仲間と企画・運営しています。「こすぎの大学」での出会いを通じて、武蔵小杉だけでなく川崎市の行政や街づくりにも関心が高まっている最近です。そんな時に知った「川崎モデル」という言葉。

バブル崩壊後に苦境に陥った中小企業に対して行政が伴走者となり産業を活性化させた「川崎モデル」と称される新しい取り組みは全国各地から注目を集めています。

行政は何もしない・・・という勝手なイメージを払拭する誇らしいエピソードを知り、産業の次は市民の「モラル」による街づくりで未来の日本を牽引していきたいと考え、仲間と一緒に立ち上げた「川崎モラル」というイベント。

ポイ捨てや路上喫煙対策等をテーマにした4月の第1弾「美しい街、川崎」に続き、政治をテーマにした第2弾「参加する街、川崎」を7月に開催しました。4月12日の統一地方選挙では、川崎市議選の投票率が4年前より4ポイント低下。だからといって「投票率の低下=政治離れ」と端的に結論付けるのは違うという仮説がありました。今回のイベントには、「政治と若者をつなぐ」をコンセプトに活動している特定非営利活動法人YouthCreate代表 原田謙介さんにも協力していただいた結果、3名の川崎市議会議員を含む約30名が集いました。

まずは、チーム川崎モラルのメンバーであり、前川崎市議会議員の吉田史子さんが川崎市の選挙の実態や、市議会議員の役割や日常業務を紹介。誰が当選するかで大きく変わる行政サービス。川崎市長が現在の福田紀彦さんになった結果、中学校への給食導入検討が加速した具体的事例など。

誰が当選するか、市民としては誰を選ぶかにより、自分たちの生活が大きく変わにも関わらず、無投票層が圧倒的に多い実態。そのために一票の重みが増すばかり。だからと言って無投票層の方を責めることはできない。誰かに投票する判断をするには情報が少なすぎるのも事実。東京都の区議選では各区で立候補者が50名を超えており、その中から一人だけ選択するのは困難。選挙ポスターだけで選ぶとなるとイケメンや美人な方が有利になってしまうのも仕方なかったり。また、ネット選挙が解禁されたと同時に過大な情報発信をするネット美人・SNS美人も登場し、リアルでもネットでもイケメンや美人が有利な状況に。

そのような中、吉田史子さんがオススメするのが「議会の傍聴」と「議員との直接対話」。議会の傍聴であれば、議員の実際の姿を知ることができ、しかも、他議員との相対比較もできる。選挙ポスターやネットとは違う等身大の議員を感じることができるのでオススメとのことです。

実際、僕自身も吉田史子さんとの出会いを通じて、川崎市議会を初傍聴することになったのですが、そこには想像と違う世界が広がっており、政治に関心を抱くようになりました。

そうだ、川崎市議会に行こう! (2014年6月26日)

こんな吉田史子さんの話に引き込まれ、等身大の議員を知りたいという気持ちが高まった参加者の方々。その気持ちに応えるべく、次に登壇したのが「政治と若者をつなぐ」をコンセプトにしているYouthCreate代表 原田謙介さんと、3名の川崎市議会議員。日本共産党 佐野よしあきさん、無所属 重冨たつやさん、自民党 山崎なおふみさん。(※五十音順)

原田謙介さんのモデレートによる、川崎市議会議員によるパネルディスカッション。ぶっちゃけトークもあり、等身大の議員を知り、政治家や政治を身近に感じ始めた場になりました。このパネルディスカッションや、その後のワークショップの様子は、また、改めてレポートします。

川崎モラル

川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」

「川崎モデル」の次は「川崎モラル」でシビックプライドに溢れた街に

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