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2018年01月19日 14時33分 JST | 更新 2018年01月19日 14時37分 JST

2018年の注目は「糖質」と「バイオハック」と「自己実験」

唐突ですが、糖質について考えたい。

テクノロジー分野の企業PR支援を生業に、プロボノで「テクノロジー・ネットワーク」を運営する中の人です。

今年は戌年、昨年蒔いた種が育ち、剪定して、刈り取るのにふさわしい年と聞き、縁起良し、そして責任重し、と気が引き締まる2018年。本業ではお客様と社会のお役にもっと立てるよう、加えて広報PRの教育支援や危機管理の分野でもより広く貢献できるよう、精進してまいります。

と、それは堅気の生業の話で、「テクノロジー・ネットワーク」ではもっと遊びを増やしたいと思います。

今年はコラボ企画を考え中です。そのひとつ、難しくいうとバイオテクノロジー関連、糖質制限の分科会と自己実験について、鋭意構想中です。

■唐突ですが、糖質について考えたい

「テクノロジー・ネットワーク」は、所属、立場などを超えて、さまざまなテクノロジーに関してネットワーキングする場です。メンバーや関係者が緩やかにつながって、それぞれの成果や気づきに挑戦しています。

発起人である筆者は、ここで出会う方々と、時に本業でお力いただいたり差し上げたり、またはプライベートで役立つ情報をやりとりしたりしています。

後者の代表が、「糖質制限」。テクノロジーと関係なさそうですが、実はあります。今日の糖質制限ブームの火付け役のひとり、Bulletproof社の創業者 兼 CEO、Dave Asprey氏は、市民がバイオテクノロジー(バイオテック)をDIYで研究する「バイオハッキング(バイオハック)」によって、"完全無欠ダイエット"と訳されるBulletproof Dietを考案しました(参照:2017年4月16日 Business Insider "How the CEO of Bulletproof Coffee turned buttered coffee into a multimillion-dollar empire")。

糖質制限は、日本でも、生活改善を目指す大人のみならず発育中の子どもにも有効という提言が増えています。2007年からブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を綴る江部康二氏(高雄病院理事長)、2016年出版の「糖質制限が子供を救う」(大垣書店)他の著書を持つ三島 学氏(三島塾塾長)などが、自らの糖尿病経験をもとに自己実験を重ねて、人の健康を支える糖質制限を啓蒙しています。

一方NHKは、2016年7月20日「糖質制限ブーム! ~あなたの"自己流"が危険を招く~」で、健康のために始めた糖質制限がいつの間にか極端なエネルギー制限につながる危険性を指摘、「正しい糖質制限とは、糖質をなくすのではなく、適量をとる習慣を身に着けること」(北里研究所病院 糖尿病センター長 山田悟氏)と報じています。

筆者は糖質をめぐる賛否は、個体差がある人間の健康のみならず、社会経済、政治、文化、風土など複雑な要素が絡むため、簡単には語りつくせないと考えています。後述のとおり糖質制限中の身として、今後の議論の動向に注目。ぜひテクノロジー・ネットワークの分科会として、役に立つ情報交換と盛り上がるパーティーをしたいと思っています。ご協力者いただける方を絶賛募集中です。

■気になるバイオハック

"完全無欠ダイエット"を生んだバイオテック&ハック分野では2008年、DIYバイオロジスト(生物工学に携わる市民)の団体DIYbio.orgが立ち上がり、日本を含む世界でグループ活動を展開しています。2012年には自らのDNAをパーソナル・ゲノム・プロジェクトに登録する米国の生物学者Ellen Jorgensen氏が、TEDGlobal 2012「個人でもできるバイオハッキング」に登壇し、「バイオテックを多様な市民の手にゆだねることで、医療や燃料など様々な分野でイノベーションが加速する」と解説。またフィンランドで設立のBiohacker Centerは、2014年からBiohacker Summitをヨーロッパで開催しています。

日本でも昨年、「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO」初日にバイオテックがテーマとなり、山口情報芸術センターの研究開発チーム「YCAM InterLab」のR&Dディレクター伊藤隆之氏が登壇して、「YCAMバイオ・リサーチ」プロジェクトを紹介しました(引用:2017年8月31日 ビジネス+IB "バイオハッカーが世界を変える? DIYバイオ、バイオエコシステム最新事情")。同日登壇した、バイオテック領域で最大規模のスタートアップ企業支援を行う米IndieBioのチーフサイエンスオフィサー、Ron Shigeta氏は、「最も注目すべきは食の分野におけるイノベーション」と述べています。(引用:前出、参考:Building Food Molecule by Molecule By Ron Shigeta, February 7, 2017)。

以上のとおり、食を含むバイオテクノロジーを草の根に広げるバイオハックは、世界的な盛り上がりをみせています。筆者はテクノロジー・ネットワーク運営者として、生物工学分野のテクノロジー、バイオテックならびにバイオハックにも注目しています。

■自己実験から「多様な考え、知見や情報を交換するきっかけを」

上述のDave Asprey氏、Ellen Jorgensen氏、江部康二氏、三島 学各氏に共通するのは、自らを実験台にして人の役に立つ利他的な研究、事業を推し進める点です。

こうした動きに共感する筆者自身、糖質制限を実施し自己実験中。そのきっかけとなったバターコーヒーとの出会いについては昨年末にまとめました。

あれから1カ月。せっかく10年ほど毎日、体組成を記録して、いっけん無駄なパーソナルデータ、マイ・ビッグデータを貯めているので、前回同様にバターコーヒー摂取のビフォーアフターを比較してみました。今回も、驚きのない微妙な結果。バターコーヒー摂取前から体重、筋肉量は微増、体脂肪量はわずかに上下という、驚きのない数値に見えます。

ここで本人としていえるのは、糖質制限をしても必ずしも痩せない、ということです(注:非医学領域の個人による実施、計測の比較)。同じ生活習慣でも、上記報道のとおり著しく痩せる人が居る一方で、体組成の変動が少なくみえる人間も居る。その分析や、痩せることが万人の理想ではないという考察などにも、このデータが使えたら、と思っています。

筆者は痩せたくはないが、頭や視界がすっきりする状態を持続したいので、引き続き糖質制限を続け、経過を観察していきます。

体組成推移181014

Kazuko Kotaki

こうして自分の恥ずかしいデータをさらすのは大人としてどうか、と言われそうですが、これにより多様な考え、知見や情報を交換するきっかけを生み、テクノロジー・ネットワークとの相乗効果を促したい。自己実験が人や将来の役に立てばこんなに嬉しいことはない、という考えです。

以上、今年もどうぞよろしくお願いします。

皆さま健やかな毎日、実り多い一年を。

Kazuko Kotaki

コウタキ考の転載です。