初の安倍首相の施政方針演説への代表質問・・・結いの党の原点・使命

結いの党は、昨年末結党し、はじめての国会を迎えることができました。懸案だった会派離脱問題も、伊吹議長、逢沢議運委員長はじめ各党各会派の皆さんのご尽力のおかげで認められ、衆議院では晴れて一人前の政党として活動を開始することができました。

結いの党代表、江田憲司でございます。

結いの党は、昨年末結党し、はじめての国会を迎えることができました。懸案だった会派離脱問題も、伊吹議長、逢沢議運委員長はじめ各党各会派の皆さんのご尽力のおかげで認められ、衆議院では晴れて一人前の政党として活動を開始することができました。この場をお借りして心から御礼を申し上げます。

しかし、参議院では未だ会派離脱が認められず、現行法の枠組みの下で正当に認められた政党が、憲法や法律で保障された国会活動、政治活動ができないという前代未聞の異常事態を招来しています。こうした事態を一刻も早く解消するため、参議院が院としての自律機能、自浄作用を発揮していただくことを、党の代表として強くお願いする次第であります。

(結いの党の原点・使命)

さて、党名の「結い」には、ふたつの意味を込めました。

一つは、「政界再編をめざす政党」であるという性格づけです。この「一強多弱」と言われる政治状況の中で、政治理念と基本政策の一致を大前提に野党勢力を結集し、与党・自民党に代わりうる、政権担当可能な一大勢力をつくっていく、その結節点になるという意味合いが一点。

二つめは、「結い」に込められた「助け合い」という意味です。古来、日本には、田植えや稲刈りといった農作業に、互いに無償で人を出し合うという習わしがありました。今の言葉でいうと、「共生社会」「協働」と言ってもいいかもしれません。東日本大震災以降、国民の間には、人と人との絆や、地域コミュニティの大切さが再認識されました。その思いを体現していこうという意味も込めています。

そして、結いの党の「使命」は、「脱・官僚」「脱・中央集権」「脱・既得権益」、この「三つからの脱却」で「この国のかたち」を変えていくことです。

「脱・官僚」。官僚主導の政治を変えて、国民主導、民間主導にしていく、我々が目指す「民間が主役」の国造りです。「脱・中央集権」。別の言葉で言えば「地域主権」。市町村をはじめとした基礎自治体に権限、財源、人間、この「三ゲン」を徹底的に移譲し、地域のことは地域で決める。「地域が主役」の政治です。

そして、「脱・既得権益」。全くしがらみの無い立場から、国民本位の、既得権益を打破する改革を断行していく。既得権益と言えば、その最たるものが国会議員や公務員のそれでしょう。しかし、安倍政権になって、この「わが身を切る改革」がなぜか声高に叫ばれなくなった。消費増税を決めた政権であるなら尚更のこと、国民にだけ負担を押し付けるのではなく、国会議員や公務員の定数や給与の大幅カット、天下りの根絶や幹部公務員の身分保障撤廃等の公務員制度改革、特別会計や独立行政法人を中心とした無駄遣いの解消等に率先して取り組んでいくべきでしょう。総理の見解を求めます。

総理は、この結いの党の結党大会に長文のメッセージをお寄せくださいました。政党の離合集散を牽制されながら、「安定した政権担当可能な一大勢力たる政党となって、我が党と国家国民の為に議論することを望んでいる」。なにか巨大与党の余裕すら感じられます。自民党の皆さん、皆さんも切磋琢磨できる、自民党に対抗しうる野党がなければ緊張感もないでしょう。何なら、自民党から出てきて一緒に再編をやりませんか?自民党も含め、基本政策すら一致しない寄り合い所帯の政党を整理整頓するのが真の政界再編です。総理、何かこの点、お考えがありますか?総理は、あらまほしき政党政治や政界再編のあり方についてどのような絵姿をお持ちですか?

また、先の施政方針演説では、「連立与党は衆参両院で多数を持って」いるが「私の信念は今なお変わらない」とした上で、「政策の実現を目指す『責任野党』とは、柔軟かつ真摯に政策協議を行う」、とされました。その上で「憲法改正」にもふれられています。これは一部報道にもあるように「連立の組み替え」を意図したものなのか、「責任野党」とは一体何で、具体的にどの政党を指しているのか、お答えいただきたいと思います。

(次回以降に続く)

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(2014年2月3日江田憲司.net「今週の直言」より転載)

「結いの党」設立記者会見

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