多種多様な実績を得る場としてのランサーズ利用 ― 吉田氏

フリーランスにとって「仕事に繋がる実績を得るきっかけをどう掴むか」は大きな懸念事項である。今回はフリーランスとして活動しはじめた頃からランサーズを利用されているデザイナーの吉田氏にお話を伺った。

フリーランスにとって「仕事に繋がる実績を得るきっかけをどう掴むか」は大きな懸念事項である。今回はフリーランスとして活動しはじめた頃からランサーズを利用されているデザイナーの吉田氏にお話を伺った。吉田氏のお話から、ランサーズがどのように「仕事のきっかけ」に繋がっているのかご紹介したい。

■ランサーズでの仕事は練習でありチャンスだった

―どのような経緯でフリーランスデザイナーになったのですか?

小さい頃からモノ作りが好きでした。小学生の頃、起業した父にロゴ作成を頼まれ、初めてお金を貰ってデザインをしたんです。それが嬉しくて「デザイナーになりたい」と考えるようになりました。

私は美大も芸大も出ていませんが、やりたいことを理解してくれていた母が、たくさんの本や、習い事の機会を与えてくれました。この時の経験が今に活きていることは間違いありません。

挫折し夢を諦めたこともあったのですが、なんとか独立することができました。コンペで数々の賞をいただけたことが自信に繋がっています。昨年、Francfrancに紙袋のデザインを採用していただき、その後はお仕事をいただく機会も増えました。

―ランサーズを使い始めた頃のことを教えて下さい。

フリーランスになり、実績を増やすためにインターネット上でデザインコンペを探していると、検索結果にランサーズが出てきました。それがきっかけでクラウドソーシングの存在を知り、練習のため毎日たくさんのコンペに提案していました。

ロゴやDTPを中心に1ヶ月ほど提案を続け、お菓子のパッケージデザインを採用していただきました。柚子のイラストとロゴがかわいいと好評で、嬉しかったです。

フリーランスが最初から大きなお仕事をいただくことは難しいかもしれません。けれど、こうしてコンペに採用されれば、大きな取引先や案件に携わるチャンスが出てきます。

― 現在はどのようなお仕事が中心ですか?

スマートフォンやタブレットのアプリに関する仕事です。クラウドソーシングが注目され、法人ではなく個人でアプリ開発をされている方からの依頼が増えていますね。

■魅力的なジャンルの幅広さ

―ランサーズをご利用いただくメリットは何でしょうか?

私のように、広告代理店を利用せず自分で仕事を取りに行くフリーランスには「仕事がなくなるのでは」という不安がつきものです。その点、ランサーズには多くの依頼が寄せられており、それら全てに当選できれば「仕事がなくなる」ことはありません。現実的には不可能ですが、不安な気持ちは薄らぎます。

また、多種多様なモノづくりが好きな私にとって、案件のジャンルが幅広いことも非常に魅力的です。ランサーズを通して初めて実績になった媒体も多く、利用して本当に良かったと感じています。

― ランサーズ上のお仕事で工夫されていることがあれば教えて下さい。

お仕事はデートだと考えています。相手に喜んでもらえる最高のプランを練り、実現させる。メールひとつとっても、手を抜かずに丁寧に。次のデート(お仕事)のお誘いもOKがもらえるよう意識します。愛を込めれば、クライアントは必ず喜んでくれます。

クライアントの希望以上の提案をしていくことも大切です。「○○に行きたい」というお誘い(依頼)に「じゃあ○○に行って食事は△△で」という提案は誰にでもできます。自分の場合は○○に行くまでの交通手段を工夫してみたり、サプライズを用意したり、クライアントに「この人しかいない」と思っていただけるような提案を心がけています。

■"フリーランスだからこそできること"を探したい

―フリーランスデザイナーのやりがいとは何でしょうか?

会社員のデザイナーは、チームでプロジェクトを動かしているので、0から100まで1人で取り組むことは極めて稀です。個人の実績は全体の一部でありポートフォリオへの掲載がしにくいため、クライアントに判断材料が乏しい印象を与えます。

フリーランスは全てを1人でやらなくてはいけない代わりに、大手取引先のネームバリューも、膨大な量の成果物も、全てが自分の実績になり、公開できます。私はそこに、やりがいを感じますね。

―今後はどのようなお仕事をされていくご予定ですか?

グラフィック、印刷、プロダクト、ファッションのジャンルのお仕事に興味があります。いずれも今はデザインがメインなのですが、今後はシステムからデザインまで全て自分で制作したり、カメラや音楽、小説等の趣味をお仕事に繋げたり、"フリーランスだからこそできる"ことを探して、アクティブに活動していきたいです。

また、先日学習塾の広告デザインで、中学生が雪原に添い寝しているグラフィックを制作したのですが、クライアントが広告内に私の紹介欄を設けて下さったんです。こういうお仕事をもっと増やせたら嬉しいですね。

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