話題の「アクティブラーニング」が気になる! 大学受験にも必要ってホント?

今回は、最近注目されている注目されているアクティブラーニングの概要を、私の経験を踏まえてお話します。

「アクティブラーニング」って、聞いたことありますか? 実は私も最近知りました。きっかけは小学校5年生の次男が通っているロボット教室。

詳しく調べてみると、大学受験にもつながる大事な学習方法だそうで、これは知っていた方がよさそう!

ということで今回は、最近注目されている注目されているアクティブラーニングの概要を、私の経験を踏まえてお話します。

アクティブラーニングとは?

言葉通りに受け止めると「能動的な学び」=「積極的に自分から学ぶ」ですね。一方通行で知識や学習を得るのではなく、自分で考え、回答や結果を出そうという学習方法です。

能動的の反対語は受動的。今、学校では座って先生の授業を受けて、言われた事をやる、受動的な学習が一般的ですね。

それが、これからは子ども自身が「知りたい」と考え、調べたり実験したり体験したりして、能動的に結果を学ぶ。アクティブラーニングは、その過程と得た知識の応用力までを重視した学習方法のことをいいます。

大学受験で必要に!? でも学校では教えてくれない?

このアクティブラーニングが注目されている理由のひとつは、大学受験にもつながるとされているからです。

2020年度からセンター試験がなくなり、新しい学力評価テストへと変更されます。この大学入試のスタイルでは、従来の試験とは異なり、思考力や表現力がポイントになります。

つまり、問題を説くテクニックを身につけたり、知識を丸暗記するだけでは対応しきれなくなる心配があります。

現在保育園や小学校に通う子ども達は、この新しいテスト方式で大学入試に取り組む事になるんです。

まだ先の話と思いがちですが、思考力、応用力は簡単に身に付くものではないため、なるべく早くからアクティブラーニングを体験させよう、と一気に注目されるようになったのでしょう。

テストの点数だけではない学びを推進、と言われても、正直なところ親の反応としては「それで、わが子の受験にどのように影響してくるわけ?」ということが最も気になってしまう。個人的には、ちょっぴり皮肉な結果をうんでいるようにも思いますが......

ちなみに、最近文部科学省から出された「新学習指導要領」でもアクティブラーニングの重要性が取り上げられ、2020年度からは、実際の小学校でもアクティブラーニングが導入されていくとのことです。

アクティブラーニングってこんな感じ! 〜ロボット教室の様子

思考力とか判断力、表現の力と言われても、なんだか漠然としていませんか? 小学校の「発表の時間」のようなものかな? とは思い当たりますが、発表をする過程やプレゼンする技術を細かく教えてくれることはあまりないというのが実感です。

一方で、例えば次男が通っているロボット教室では、子どもが楽しく学ぶ中でアクティブラーニングを既に実践しています。教室ではレゴのキットを使用しプログラミングを学びつつ、ロボットを制作しています。

毎回ミッションが与えられ、失敗を繰り返しながら原因を探り、成功させていきます。数ヶ月後にそれまでの経緯と結果をみんなに発表します。発表は親も参観でき「学会」と呼ばれています。

先生は「こうすればロボットはこう動く」と結論を教えるわけではありません。ミッションに対して試行錯誤を繰り返す子どもにアドバイスを与えつつ、それぞれの回答が出るのを見守っています。

そして、最終的に「どうしてこのミッションをクリアできたか」をみんなにわかりやすく説明するレポート作成をしています。

「プログラミングをする」「ロボットをプログラムし動かす」という学習のステップに、自然とアクティブラーニングに必要と言われる学習内容が含まれているわけです。

プログラミング自体、今後は小学校の必修科目に入るかもしれないというニュースもありました。小学校で英語の授業が取り入れられてきたように、プログラミングも低年齢のうちから学ぶ技術のひとつとなりつつあります。

ロボット教室やプログラミング教室が、アクティブラーニングとプログラミングという将来必要になるふたつの学習が出来ると評判になり、一部の教室はウエイティングになるほど人気が高まっています。

受験より大切なアクティブラーニングの成果

親にとって、大学受験やセンター試験といったキーワードは心に刺さりますが、アクティブラーニングから得る力が最も必要とされるのは大学卒業後、社会人になってからではないでしょうか。

人生は学生の期間よりもその後の人生の方が長いです。自ら考え、動き、判断し、アピールできる。こうした力は、学生時代はもちろん、社会人になるともっと求められるはずです。

勉強や受験といった目の前のハードルを飛び越えようとしている子どもの姿のさらに先を見通し、導く事も必要です。常に教育現場の変化や新しい指導法にはアンテナをめぐらせながら、親も学ぶしかありません。

今年(2017年)、成人式をむかえた子たちは「初めての脱・ゆとり教育世代」だそうですね。今保育園、小学校に通う子どもたちが成人になった時にはどんな言葉で形容されるのでしょう。

子どもの将来に対する不安は増える一方に見えます。でも、私は楽しい期待を持ちながら、様々な学習と体験の結果を待ちたいと思います。

【ライター 大橋 礼】

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。

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