【LAXIC学生編集部発】子育てしながら仕事をするママの知恵を知りたい!<br>ソフトバンクのママ社員にインタビュー

ソフトバンクの社食を食べながら働くママ社員に学生の疑問をぶつける!

ラシク・インタビューvol.117

ソフトバンクグループ株式会社 コーポネート営業本部 藤森祐子さん

ソフトバンクグループ株式会社 プロセスマネジメント本部 中沢亜希子さん

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女性の出産前と出産後の働き方の違いってなんだろう? 最近よく聞く在宅勤務って?

まだ働いていない学生だからこそ感じる疑問や悩みを聞いてみたい!

そのような思いで、今回私たち学生編集部は、女子学生のライフキャリアサポートを支援するmanmaが主催する、ソフトバンクグループでの「オフィスランチ留学」に参加させていただきました。

manmaスタッフさんの司会進行の元、ソフトバンクグループで働くママ社員のお二方にお話を伺いました。

お一人目藤森さんには、バリバリ働きながらも上手に私生活を充実させてきたご自身の体験談を、続いて中沢さんには様々な社内制度をうまく活用してきた経験談についてお話ししていただきました。

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ソフトバンクの社食を食べながら

働くママ社員に学生の疑問をぶつける!

2018年2月16日(金)に行われたmanma主催、第5回オフィスランチ留学。本社25階の社食にてランチを食べながら、社内の雰囲気を味わいつつ、集まった学生たちが大手企業のママ社員に「子育て×はたらく」についてのギモンを直接伺いました。

まずはランチ前に、人材採用部の小野さんよりソフトバンクグループに関する企業説明を受けました。

人材採用部の小野さんと、参加した学生たち

ソフトバンクは、育児支援にとても力を入れていることで有名です。出産後の復職率96%と、ほとんどの社員が戻ってきているといいます。その中でも男性の取得率は前年比136%と、パパの育児休暇が取りやすい会社になっていることがよく伝わってきます。ちなみに、ソフトバンクでは第三子で100万円、第四子で300万円、第五子以降は500万円の出産祝い金が出るそうです ......頑張ろう! という気持ちになっちゃいます!

企業説明を受けた後は、学生お待ちかねの社食選び! サービスいただいたこともあり参加者である学生達のトレーの上にはメインからおかず、デザートまでたくさんのご馳走が並びました。これだけ豪華で種類があると毎日食べるものを迷ってしまいそうです。

初めての社食選びでワクワク!

私たちも緊張を忘れ、つい社食選びに夢中になってしまいました(笑)

二つのグループに分かれてランチをしながらそれぞれお二方にお話を伺いました。

出産前と出産後、ライフスタイルの変化は?

まずは、コーポネート営業本部の藤森さんよりお話を伺いました。

藤森さんと学生たち

参加学生(以下、学生):出産前の生活スタイルはどのような感じだったのですか?

藤森祐子さん(以下、敬称略。藤森):出産前は仕事が好きで、残業はよくしていましたね。残業しても行ける夜9時からのテニススクールに毎週夫と通っていました。夫婦共々すごくテニスにはまっていて、同期に飲みを誘われても「私今日テニスだから!」みたいな感じでテニスを楽しんでいました。

学生:お子さんが生まれてからの生活スタイルは変わりましたか?

藤森:子供が生まれてからは、生活がかなり変わりました。特にソフトバンクならではの在宅勤務制度を活用しているときは、朝早く起きて、子どもたちが寝ている間に2時間ほど家で仕事をします。こどもたちを送り届けた後、自分も10時に出社し、17時に退社というスケジュールですね。在宅勤務をする前は子どもが寝てから仕事をするつもりだったのですが、子どもがなかなか寝なかったり、自分が寝落ちしたりで、家事や仕事が片付かなかいこともしばしば。なので、在宅を取り入れてからは、自分はさっさと寝てしまい、その後の家事は夫に任せるという割り切りができました。朝すでに一仕事終えることができるので、すごくスッキリして子どもたちと向き合えるようになりましたね。

子どもたちも成長した今は、在宅勤務をしていた朝の2時間でMBAの勉強をしています。

あとは、今は火曜日と水曜日は私が残業する日と決めていますね。

育児と仕事を両立するために! 社内制度の活用法

学生:どのような社内制度を利用しましたか?

藤森さん:1歳の誕生日までは子供と過ごしたいなって思っていたので、育児休暇と在宅勤務を利用しました。夫婦ふたりの生活の時は、仕事中心で、季節の変わり目を気にすることなんかもなかったんです。でも、子どもが生まれて、公園に連れて行ったり、買い物に行ったりすることで、「日が長くなったなぁ」、「虫が増えてきなぁ」など、いままでにないことを感じられるようになって。子供のおかげで改めて心のゆとりを取り戻す機会でもありました。

学生:産休・育休によって時間ができた時、どのように過ごしていましたか?

藤森:一人目の時は育児でバタバタで、時間はなかったですね(笑) 二人目の時は、お菓子教室に通ってました。一回目のお菓子教室の日の夜に陣痛がきて生まれたので、次のお菓子教室にはお腹がもうへこんでるっていう状態でした(笑) お菓子教室がリフレッシュタイムで、おかげでお菓子作りがとても上達しました!

学生:在宅勤務制度を利用してみて、いかがでしたか?

藤森:子どもにとって健全な生活リズムを過ごすことができました。17時45分に仕事が終わって保育園に迎えに行き、ご飯・お風呂・就寝準備をしていると、なんだかんだ10時に寝かせるのは結構難しいんです。全部が「早く早く!」ってなってしまって...... そんなスパイラルから脱却したくて、在宅ができる部署に異動させてもらいました。朝4時おきは最初ものすごく辛かったですけど、子どもたちの生活リズムも良くなり、自分も余裕を持って接することが出来るようになりました。

なぜ、そんなに頑張れる?

学生:藤森さんは子育てをしながらバリバリ働くママ社員さんですねが、なぜそこまで働くのですか?

藤森:両親の教えで、自立し自分の足で歩くという想いがあるので、ずっと働き続けるのは自分の人生で大前提だったからです。あと、夫がチャンレンジする時に、自分が家族を支える身になれるようにと思っていますね。

長男が小学校1年生のときに、「〇〇君のお母さんはずっとお家にいるんだって。僕もママにお家にいてほしい。」って言った時があったんです。その時に、幼い息子に伝わるか分からないながらも「私は社会に貢献したい、社会の役にたちたいんだよ」と伝えました。

まぁ、じっとしていられない性格なんです。「やれないんじゃなくてやらないんだよね」と自分を鼓舞し、子どもにも戦う姿を見せたいなと思っています。

両立のカギは「お互いさま精神」と

周りに理解してもらう努力

続いて、プロセスマネジメント本部の中沢さんへお話を伺いました。

中沢さんと学生たち

学生:中沢さんが利用したソフトバンクの社内制度について教えてください。

中沢亜希子さん(以下、敬称略。中沢):私は育児休暇を2度利用しました。2度目の育休では、一般的な一年という期間を延長し、1年10ヶ月間取得しました。良かった点は、長めに育休をとったことで自分が親として子どもとすごせる時間が長かったですし、復職するときには「これだけ子どもといられたから仕事頑張ろう」と気持ちの整理をつけることができたことです。会社の育休は最大2年間取れるので、我が子が待機児童になってしまっても、「2年までは大丈夫」と思うと、少し不安が和らぎました。

今は在宅勤務制度を利用しています。実は昨日、来年小学校に上がる息子の入学説明会が午後にあり、今までだったら1日休まなければなりませんでした。しかし、在宅勤務を使い、午前中は家で仕事をして、午後はお休みをもらうことで、時間も仕事も休みも無駄にしなくていいので、日々活用しています。

育休期間のブランクよりも、復職後の働き方が重要

学生:育児休暇をとるとなると、ブランクが気になるのですが......

中沢:ブランクは、大した差にはならないんじゃないかなと思っています。どっちかというと、育休のブランクよりは、復職してから時短で働くとブランクになっていく感じはあります。1〜2年間ですごく誰かと差がつくというより、出産後5〜6年は育児に物理的な時間がかかりますから。上の子が9歳なんですけど、9年間時短で働いているので、この9年間はブランクという意味では大きいです。ですので、本当にキャリアを目指したいというのであれば、復職してからどう働くか、の方が大事だと感じています。

学生:お子さんが病気になったときどうしますか?

中沢:まさに今年、子どもがインフルエンザになって、私が3日、旦那が2日でトータル5日の休みをとりました。病児保育もあるんですけど、自分たちのポリシーとして病気の子どもは自分たちで診ると決めています。夫とは相談して、具合の悪い子どもを他の方に看てもらうことは、親として切ないし、預けていたとしても結局気になるし、であれば家族でどうにかしようという結論になりました。子どもが病気になったときはどうするかを決めておくと対応しやすいですよ。

学生:緊急時の際、仕事を休まなければならないときの対処法はどうしていますか?

中沢:子どもが小さい間は何が起こるか分からないので、何かあっても仕事が回るように、誰かと業務状況をシェアしておく、進行中のものはまとめてファイルに入れておく、一人で案件を持つのではなくて担当を2人にするなど、他の方とシェアすることで何とかカバーしていますね。

精神的には、仕事が気になりメールは見ます。しかし、対応しはじめると仕事スイッチがはいるので、本当に必要なもの以外は対応しません。その時は本当に休ませてもらいます、っていうスタンスを伝えるのも大事かと思っています。

学生:ミーティング中に急に保育園から連絡が来ることはありますか?

中沢:あります。基本は帰りますが、ミーティング中に連絡が来て「○○分後に来られますか?」と聞かれたときは、保育園の先生に「すみません、11時までのミーティングに出てからすぐ行くので、○○分には着きます!」と言い、その後に入っていた打ち合わせには代わりに誰に出てもらうかなど色々調整して退社しています。そうでないとやるべき仕事が滞留してしまうので。

学生:そういう時、他のメンバーに申し訳なさを感じたりしますか?

中沢:子どもが病気で帰るのは仕方ないことと理解して頂いていて、不穏な空気は無いですね。ママ社員では、すごく事情は理解しあえて、「分かる、分かる。いいよ帰りな~。」というお互い様精神な関係性がありますね。そういう関係性を作っておけば、いざというときに、嫌な顔せず、「自分もそういうときあるし」という気持ちで日々仕事できると思います。しかし、仕事はもちろん無責任ではなく、ここまでは必ず責任範囲ときめています。

在宅勤務も怠けている時間はナシ!

学生:在宅勤務は、自分が家で怠けないか心配なのですが、実際ちゃんと仕事に取り組めるのでしょうか?

中沢:在宅勤務は全然怠けられないです。在宅勤務を使うときは、前日までに上司に「明日は○○時~○○時まで在宅します。その時の業務はこんなことします」と報告しています。怠けたい気持ちはよく分かるんですけど、実際には言った内容を終えなきゃいけないので、仕事をやらざるを得ないですし、会社にいるよりもガーッと集中して仕事している自分がいます。そうでないとアウトプット、成果物が出せないので必死です。在宅は結構一人で黙々と仕事するので、怠ける心配は全然ないと思います。

学生:在宅勤務と会社勤務、業務内容は変わりますか?

中沢:資料づくりやミーティングも、テレカンなど、在宅勤務の際は、一人でもできる仕事に寄せています。同じソフトバンクで働く夫も同じく在宅勤務制度を利用しており、お迎えをお願いしています。そういう上で理解しあえる点ではメリットかなと思いますね。

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出産前から現在まで、仕事も生活も充実の藤森さん。楽しくお話してくださるので、キャリアへの不安が減り、むしろ楽しみになってきました。子育てをしながらもまだまだキャリアアップしている藤森さんに、子どもが生まれてからも働き続けること、周囲の理解を得ること、そして理解してもらうためにも日々の努力が大切だということを教えてもらいました。

中沢さんは、一人でもできる仕事は在宅勤務の日に回したり、子どもの行事に出席するために在宅勤務とお休みを組み合わせたりと、働き方を自分の生活用にカスタマイズされています。早退するとき、中沢さんが心がけているのは自分の仕事の引継ぎをしっかりやってから帰ることだそうです。周りに迷惑が掛からないように中沢さんがやるべき仕事をしっかりとこなしているからこそ、理解を得られるのだろうと感じました。

「育休期間は大したブランクにはならない。復職後どう働くかの方が大事」という言葉が印象的でした。

ソフトバンクでのオフィスランチ留学会は、こうして終了しました。会社の雰囲気を感じられたとともに、子育て中の社員さんのお話を聞ける大変貴重な機会でした。

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ワーママを、楽しく。LAXIC

文・インタビュー:LAXIC学生編集部 原田梨央

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