身近な「薬味」で、夏バテ予防!

これからの季節、陽射しの強さ、冷房の効いた部屋と外との温度差、寝苦しい夜などと、夏は何かと体力を消耗しがちです。そこで今回は夏本番までには少し早いですが、薬味をテーマに、夏バテを予防するお話しです。

皆さんは、夏バテしやすいですか? これからの季節、陽射しの強さ、冷房の効いた部屋と外との温度差、寝苦しい夜などと、夏は何かと体力を消耗しがちです。そこで今回は夏本番までには少し早いですが、薬味をテーマに、夏バテを予防するお話しです。

● みょうが

みょうが6月頃から旬を迎える夏の薬味の代表選手といえば、シャキシャキとした食感のみょうが。冷奴や素麺などに添えられることも多いですが、みょうがは、酢水にさらすと色鮮やかになる働きがあります。自然な赤色が食欲をそそると同時に、食卓が華やかになるという点でもオススメです。また爽やかな香りが特徴で、食欲増進させてくれます。暑くて食欲が落ちてきた......と感じたら積極的に取り入れたい食材です。香り成分はαピネンと言って、ストレス緩和のはたらきもあります。様々なストレスに囲まれる現代人にとって、強い味方です。

● しそ

しそスーパーなどでは年間出回っていますが、最盛期は7月頃からはじまります。食事に行くと刺身のツマとしてひかれている姿を目にしますが、これには理由があります。しそに含まれる精油成分であるペリルアルデヒドは、食品の腐敗を防ぐはたらきがあり、食中毒を防ぎます。だから生もの食品にはしそが一緒に添えられることが多いのです。これからの季節、食中毒にも注意が必要ですので、生ものが出てきたら飾りにせず、ぜひ食べてください。

今回は2つの薬味をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。夏場に食欲減退しがちな方は、体を構成する大切な栄養素、たんぱく質を豊富に含む「納豆」と共に召し上がってみてください。薬味として、みょうがやしそを刻んで混ぜれば、納豆をペロッと食べることができ、夏バテ予防にもなります。

最後に国内収穫量を見てみると、みょうがは高知、しそは愛知県がトップです。 1 購入する際は産地チェックもしてみると、買い物する楽しさ、生産地への愛着も増してきます。私自身、地産地消や国産国消を心がけながら、日本の農業を応援していきたいと日々、思います。

文章:太田亜紀(五感美養アドバイザー®)