メキシコ地震で注目されている動物とは

メキシコならではの連帯感で、被災地は立ち上がろうとしているようだ。

9月19日にメキシコ中部を襲った地震を巡り、2匹のイヌが現地で話題になっている。1匹は、メキシコ海兵隊所属で、嗅覚などを頼りに人命救助に携わるレスキュー犬「Frida(フリーダ)」だ。

デジタルコンテンツ作家のファン・パブロ・エギアルテさんはツイッターで、「50人以上を救ったフリーダは英雄だ」として、500ペソ紙幣(最高額紙幣)に描くことを提案した。(▼)

もう1匹のイヌは、地震発生から5日後に救出された白い小型犬だ。

(▲)地元紙ホルナーダはインスタグラムで、日本から駆け付けた国際緊急援助隊がペットの小型犬を救ったと報じた。日本の援助隊は、地震発生から5日後の24日、メキシコシティ南部のトラルパン地区で、がれきの中から小型犬を救出した。

(▲)小型犬はミニチュア・シュナウザーだった。地元紙ウニベルサルはツイッターで、日本の援助隊員に抱きかかえられるシュナウザーの様子を紹介した。

9月に入り、マグニチュード(M)6〜8超の強い地震が3度、立て続けにメキシコを襲った。7日(南部)、19日(中部)、23日(南部)の被災で、26日までに計300人以上の死亡が確認された。

首都メキシコシティを襲った19日の地震から26日で1週間となった。連日、深刻な被害状況が明らかになる一方、SNS上では希望を表現する投稿が相次いでいる。

レスキュー犬「フリーダ」の他、伝統音楽マリアッチで市民を勇気付けるパフォーマンスや、路上で無料のタコスが振舞われる様子など。メキシコならではの連帯感で、被災地は立ち上がろうとしているようだ。

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