まちづクリエイティブの「MAD City」がフローレンスと提携、エリア内で病児保育サービスを開始

まちづクリエイティブが千葉・松戸駅前エリアで取り組んでいる「MAD Cityプロジェクト」において、病児保育サービスを展開する認定NPO法人フローレンスと提携することを発表しました。

まちづクリエイティブが千葉・松戸駅前エリアで取り組んでいる「MAD Cityプロジェクト」において、病児保育サービスを展開する認定NPO法人フローレンスと提携することを発表しました。まちづクリエイティブは、地域デベロッパーとして活動している株式会社です。

今回の提携により、「MAD City」エリア内で、子育て世帯へのサポートサービスが開始されます。まちづクリエイティブは、フローレンスが松戸市でのサービス提供を拡大できるようサポート。MAD Cityでは、フローレンスの病児保育サービスに特別価格で入会することが可能に。

少子高齢化やコミュニティの弱体化、産業の空洞化、地元商業の消滅といった、地方のまちは多くの致命的な問題を抱えている一方で、人口が減少している時代に、行政によるサービスの低下も避けられません。

まちづクリエイティブが運営する「MAD City」では、若いアーティストやクリエイターを皮切りに、若い世代が集まるまちづくりを行っています。まちづクリエイティブは、これまで独自の不動産サービスにより、累計で200人近い人々の松戸駅前への移住移転をサポートしてきました。まちづクリエイティブ代表の寺井元一さんは、今回の提携についてこのようにコメントしています。

地方で若い世代が安心して暮らしていくためには、お部屋だけでなく、防犯防災や子育てや教育におけるサポートも必要です。特にこれからは、衰退にある地方でこそ、ソーシャルベンチャー的な創意工夫が必要になるはずです。MAD Cityでは今後のビジョンとして、フローレンスのようなソーシャルベンチャーにも集まってもらえるまちを創りたいと考えてきました。

今回、病児保育の分野で革新的な取り組みを行ってきたフローレンスと提携することは、MAD Cityにとって暮らしのサポートを独自に充実させる、大きな一歩目になると確信しています。両者の協働のもと、松戸という「地方と都会の境界線上」に、若い世代も生き生きと暮らすことができるまち「MAD City」を実現してまいります。

受け身の姿勢で、行政からのサービスをただ待ち続けるだけではなく、自分たちの力で暮らしやすい街にしていくための行動が必要な時代になってきています。NPOや民間企業が手を取り合うことで、地域に暮らす人々のサポートが可能になることを今回のニュースは教えてくれています。

こうした提携が各地で増えていくと、各地の課題が少しずつ解決されていくのではないでしょうか。

(2015年2月27日の「マチノコト」より転載)

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