なんか"やる気"がでない......そんな時には!

4月も中旬になり、新年度の目標を継続できている方もそうではない方もいると思います。誰でも簡単に、物事を継続できるスキルをご紹介いたします。

■ 簡単に物事を続けていくためには

もう4月も中旬になり、あっという間ですね。

新年度の目標を継続できている方もそうではない方もいると思います。

今回は、誰でも簡単に、物事を継続できるスキルをご紹介いたします。

大きな目標だと"ちょっと面倒だな"と後回しにして、そのまま手を付けないまま気が付けば挫折していたという循環を、上手く回るサイクルに変えていく簡単な仕組みをつくっていきます。

■ 目標を小さい行動にしていくこと

大きな目標を達成するための行動が、意志と根性では続かないということは、すでに、「どうして?自分に聞く力で問題解決!」を読まれた方にはお察しの通りだと思います。

どんな目標でも、行動に焦点を当てることで物事を継続することができます。仕事においての営業でも、学業においての勉強でも同じことです。

一番大切なのは、"自分ができそうだ"と感じる小さな行動に目標を置き換えていくことです。営業の方であれば、朝15分間既存顧客の方に5件の電話をかける、勉強であれば、朝15分間英単語を5個ずつ紙に書く、というように小さな行動にします。これらを繰り返していくと、最終的な目標である仕事での業績達成や学業での試験合格につながります。あとは、小さな行動を積み重ねて継続化することが、大切になります。

では、実際の事例でみていきましょう。

[営業成績を伸ばしたい! 28歳男性]

課題 : 時間管理ができない、仕事での達成感を得られない

<問題解決方法>

① 大きな目標は何か?

・ 新規顧客を獲得すること

・ 既存顧客を受注すること

② 小さな行動に置き換えると?

[新規顧客の獲得]

・ 新規リスト一覧に電話をかける

・ 担当者と話せたら訪問可能な日時を聞いておく

[既存顧客の受注]

・ 納品の進捗状況を担当者に尋ねる

・ 担当者に商品の残数を確かめておく

③ それらをいつ・どこでするのか?

[新規顧客の獲得]

・ 朝の30分間で新規リスト一覧の上から順番に電話する

・ 担当者と話せたら訪問可能な日時を1~2日程聞いて確保する

[既存顧客の受注]

・ 2か月に一度、納品の状況を担当者に尋ねる

・ 6か月に一回、訪問で担当者に商品残数を確かめに行く

④ これらの行動をサポートするには?

[新規顧客の獲得]

・ 朝に新規電話30分できたら、コーヒーを飲む

・ 初回の訪問日時を1~2日程聞けたら、お昼にデザートを付ける

[既存顧客の受注]

・ 2か月に一度、状況を担当者に確認したら、好きな映画を観に行く

・ 6か月に一回、訪問で担当者に進捗を確認したら、好きな場所へ遊びに行く

大きな目標だけですと、どうしても途中で挫折をして諦めてしまいます。自分ができそうだと感じる、小さな行動に置き換えて継続する仕組みをつくることが大切です。

上司であれば伸び悩む部下を理解できずに、"しっかりやりなさい"と叱咤するかもしれませんが、それでは何も状況は変わりません。小さな行動に置き換えて激励のサポートをすることを忘れないでほしいです。

簡単に目標達成を続けていくために、小さな行動にして積み重ねていく行動習慣化を身に付けてもらえたら大変嬉しいです。

【近著】

どうして? 自分に聞く力で問題解決!』(クロスメディア・パブリッシング 刊/石田淳氏との共著)

行動科学を使った世界一わかりやすい問題解決の考え方を解説!

問題(課題、目標)は、ビジネスでもプライベートでも誰もが抱えているものです。「納品トラブルがあった」 「営業成績が達成できない」 「書類をなくした」 「いつも寝坊してしまう」 「最近、太りすぎた」 「職場の人間関係がうまくいかない」 ......など思いつくところがあるのではないでしょうか。

本書では、そんな身近な問題から会社でのトラブルまで、行動科学的なアプローチで「どうして?」と自分に聞くだけで、すべて解決するメソッドを紹介しています。