局アナになりたい、あなたへ ~合格への近道は自分を信じること

現役アナウンサーに「局アナになるまで、なってからのお話」を伺っていきます。

こんにちは。株式会社 and 代表 大塚美幸です。三寒四温が続きますね。体調崩していませか?お元気にお過ごしでしょうか?花粉症大丈夫ですか?私は怪しいです(汗)

前回からシリーズで現役アナウンサーに「局アナになるまで、なってからのお話」を伺っていきます。

題して『局アナになりたい、あなたへ』

なぜ、このシリーズを考えたかというと・・・ここ数年アナウンサーを希望する学生さんのご紹介をお受けしボランティアで相談にのらせていただくことがとても多いです。必ず「これは私の経験・意見なので、出来るだけいろいろな先輩に話を聞いてくださいね」と伝えます。

が!!!皆さんアナウンサーに出会う機会もないし、当然話を聞く機会がないことも分かりました。何千、何万人もアナウンサー試験を受けても合格するのは本当に数名。系列同期は全国で20人いたら多いかもしれません。

考えてみたら弊社のメンバーは全員元局アナ(現役)、友人もアナウンサーばかり!ならば私が皆さんに代わって、いろいろお話をお伺いしようと思ったわけです。

今回は元HTB北海道テレビ放送アナウンサー 菅野はづきさんにお話をお伺いします。

ご質問、ご相談がありましたら、気軽にメールください。 info@andmom.net

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大塚(以下、大):テレビ朝日系列局 元HTB北海道テレビ放送アナウンサー 菅野はづきさんです。今日は宜しくお願いします。貴重なお時間を、ありがとうございます。

菅野(以下、菅):宜しくお願いします。こちらこそ、ありがとうございます。

大:さっそくですが、局アナ時代から振り返ってお話を伺わせてください。当時はどんな番組をされていたのでしょうか?

菅:局アナ時代は夕方の情報ワイド番組「イチオシ」のメインMCを担当したり、大泉洋さんと「鈴井の巣」というバラエティー番組をやらせて頂いたり、いろいろなジャンルの番組を経験させて頂きました。

大:フリーになってからは、どんなお仕事をされているんですか?

菅:日テレのスポット番組を担当したり、ケーブルテレビの情報番組のMCをつとめたり。

エコにこだわった対談番組「eco Japan cup.TV」では、エコに関わるお仕事をされている方々を毎回ゲストに迎えて、一時間の対談番組も担当していました。

大:幅広いですよね。菅野さんと私は入社年が同じなので昔からお互い大学時代から知っていますが、改めて大学時代から順を追ってうかがっても言いでしょうか。最初にアナウンサーになろうと思ったきっかけはどんなことだったのでしょう?

菅:大学3年生の時、友人の紹介で偶然NHKの報道フロアでのアルバイトを始め、そこで初めてアナウンサーの方々のお仕事を、間近で見る機会を得ました。アルバイトの時間を重ねていくうちに、アナウンサーという仕事にどんどん興味が湧いてきました。

大:NHKでアルバイトされていたんですね!恵まれた環境!アナウンサーを目指す学生さんによく質問されることですが、大学時代アナウンサーになる為に、努力・練習をしたことがあれば教えてください。

菅:私の場合、アナウンサーの試験を受けてみよう!と思ったのが、あまりにもぎりぎり(大学3年生でNHKでのアルバイトをしばらくしてから)のことだったのでアナウンサーになるためにこんなことを!という派手なアクションは起こさず(時間的に余裕なく、起こせず...)、アナウンサー試験受けてみよう!と思ったらすぐ、就職活動に突入...だったのです。

それでも、振り返ってみると...4つのことをしました。

1) 幅広くマスコミ関係の先輩方の話を伺いに、積極的にOB・OG訪問をした(合わせて30人くらい)

2) 情報収集を兼ねて、短期間でもマスコミセミナーに通った

3) マスコミを目指す有志の仲間で集まり、自己PRや志望動機などを、お互いに発表しあい、業種の研究をしあった

4) 研究も実力のうち!と、徹底的にテレビ局、そしてアナウンサーという職業の分析・研究をしました。

大: 時間がなかったにも関わらず努力されていますね。素晴らしい。ではアナウンサー試験を受けるときの心構え、気を付けた方が良い点などがあれば教えていただけますか?

菅:他の人と比べない!とにかく自分を信じる!!

アナウンサー試験を受けていると、この人はもうアナウンサーなのでは!?と思うほど、綺麗で喋りも上手い方に、出会うこともしばしばです。次の瞬間、思わず自分と比べて、自信喪失... そんな時ほど、面接でも良いことはなく、面接の内容はぼろぼろでした...

面接会場では、自分は自分!頑張ってきた私が一番!と言い聞かせ、自信を持って臨んで下さい。自信がある人ほど、自然とキラキラ輝いて見えるものです!

大:比べないこと大事ですね。同感です!アナウンサーを目指す学生さんたちにアドバイス、応援メッセージがあれば是非お願いします。

菅:マイナス思考は必要なし!

自分へのやる気と自信を鼓舞させる言葉を、たくさん自分自身にかけて、いい意味での、自信を持って下さい。その自信が、「度胸の良さ」や、「勢い」「積極性」というアナウンサーに求められる資質にもリンクしていくはずです。

大:本当に、そう思います。私もよく「根拠のない自信」をもって臨んで、と言っていますよ。では実際局アナになって思い描いていたのと違いはありましたか?

菅:テレビ画面から受ける印象ほど、楽しいだけの世界ではないですよね(笑) 私は、テクニック的なことを全く知らずにアナウンサーになってしまったので、最初は、天気原稿も満足に読めないところからのスタート。アナウンサーという仕事に就いても、最初のうちは苦しい事の連続でした。私は本物のアナウンサーになれるのだろうか...と。悶々としたことも(苦笑)

アナウンサーという職業に就いても、そこからがまた新たなスタート。真剣勝負の毎日です。でも、それがまたアナウンサーの魅力!技は盗んで覚える。コツコツ努力。アナウンサーは職人です!

大:私も同じように苦しいことの連続でした。こうやって話せる仲間は大切な戦友です。

菅:本当にそう!私にとって美幸さんは、良き「戦友」であり、良き「ママ友」です。

大:わぁ、ありがとうございます。嬉しいです。それではフリーになられてから印象に残っているのは、どんなお仕事ですか?

菅:一番勉強になったのは、毎回ゲストをお招きして、一時間の生放送での対談番組です。Ustreamという枠での放送は、初めての経験でした。

大:生放送で1時間、大変ですね。実際に大変だった点・嬉しかった点などがあればおしえてください。

菅:(上の番組の続きの話になりますが)一時間の生放送で、ゲストの方を招いて、エコの新たな取り組みや情報を伝えるというもの。番組の構成も内容についても任され、一人で番組を取り仕切ってやるという、私が今までやったことのないスタイルの番組でした。

ゲストへ、最初に「1時間の番組なんです」とお伝えすると、返ってくるのは「長いですね」という言葉。長くもあり、短くもある「1時間」。このいい意味で曖昧な時間の感覚を、見る人も出演する人も共に「あっという間の1時間」にするためには、どうしていけば、いいのだろう...と。悩みながらの番組スタートでした。

番組が終わった後、ゲストの方から「1時間あっという間でした」「楽しかったです!」という言葉を頂くと、やったぁ!と。最高の誉め言葉です。

大:それは最高に嬉しい言葉ですね。言われた時の気持ちがイメージできます。

大学時代から振り返っていただき有難うございました。次回は、話し方・コミュニケーションについてお話をお伺います。引き続き宜しくお願いします。

菅: はい、引き続き宜しくお願いします。有難うございます。

ご質問、ご相談がありましたら、気軽にメールください。 info@andmom.net どんなことでも遠慮なく、どうぞ!頑張るあなたを応援しています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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