薬剤師CAFE店長に聞く「"本当の予防医学"を広めたい」

薬剤師Cafe立ち上げに至る経緯、健康食品業界や日本での予防医学の現状と問題点... 薬学生に限らず、すべての医療系学生必見のインタビュー!

今回お話を伺ったのは、薬剤師Cafe vita店長 平井陽子さん。

薬剤師Cafe立ち上げに至る経緯、健康食品業界や日本での予防医学の現状と問題点... 薬学生に限らず、すべての医療系学生必見のインタビュー!

こちら「薬剤師CAFE vita」

-薬剤師の資格をもつ平井陽子様による無料カウンセリング

(最新の栄養療法・予防医学情報も聞くことが可能)

-安全性と有効成分が保証された医療用サプリが購入可能

健康食品の中には医薬品との飲み合わせが悪いものも多くあるため、医薬品とサプリメントの飲み合わせについて相談したり、健康な方が疾病予防を目的に医療用サプリの購入できます。メディアでも取り上げられているいま話題の日本初医療用サプリメントサロンです。


■患者「この健康食品って効くの?」


薬剤師の資格をとり、勤務した国立がんセンター。 そこでは多くのがん患者さんが健康食品を摂取していた。 (統計によるとがん患者の約半数はなんらかの健康食品を利用、実際は8割にも上るのでは、という見解もあり。)

実は、世界第1位の健康食品消費国(国民一人当たりの消費額)日本。 月数万以上を健康食品に投じる患者もいるという。

"ある患者さんに「この健康食品って効くの?」と尋ねられました。 調べてみると一般市場に出回っている健康食品は エビデンス(科学的根拠)がないといって等しいものばかり。 服用している薬に悪影響を及ぼすものも多くあります。

効果効能の記載が法律で制限されているから、 誇大広告のイメージ、使用者の感想などで効果を信じ、 購入されている方が多くいらっしゃる。 きちんとした臨床試験がなされたエビデンスのある 医療用サプリが提供される場があってもいいのでは?と思いました"


■「治療だけが医療じゃない」


有効成分・安全性が保証された医療用サプリであれば、病気の治療の補助、さらには疾病の予防効果も期待できる。 サプリメントの位置づけや「予防医学」において、日米での認識は大きく異なっている。

"皆保険制度や混合診療の禁止などの理由から 日本の医療では現在、予防医学に積極的に取り組む土壌ができておらず、 いわゆる「治療」がメインになっています。 大学のカリキュラムにも予防医学はありません。 医薬品か食品かという区分しかなく、 現在健康食品はあくまで食品のくくりです。

それに対してアメリカでは医療従事者が予防医学に積極的ですし、 医薬品、食品とは別にサプリメントという区分が設けられており、 製薬メーカーが医療界と組んでサプリメントを作ることも。 医療費の高騰は日本の医療の危機。 「予防」に積極的に取り組むことが、この解決の一助になると考えます"


■平井陽子さんに学ぶ「姿勢」


その後、勤務したアイファーマシーズでの健康食品売り場での販売経験、培ったビジネススキルを利用して薬剤師CafeをOPEN。

医療従事者である薬剤師であるからこそ、医薬品とサプリメントの飲み合わせについてアドバイスできる。 これは栄養士にも他の医療従事者にもできないこと。

"元々は起業するだなんて思っていませんでした。 日本の医療、社会になにが足りなくてなにが必要か?を考え、行動しています。 今後は予防医学に賛同してくれる薬剤師や医師の方々に医療用サプリメントを卸売り、広めていくことで予防医学をより盛んにしていくつもりです"

がんセンター、アイファーマシーズ、それぞれのキャリアで学び、

見つけた問題を解決しようと即座に行動に移す平井さんの原動力は何か。

"日本の医療のために、ということはすごく意識しています。 周囲の人にはよく助けてもらっていますね。学生の方も意識してほしい。

医療系学部は孤立しがちだけれど、文系学生や社会人の方と交流をもつことで新しい価値観が生まれるし、可能性や選択肢の幅が広がります。 周囲の協力あってこそのビジネスですし、縁の大事さを日々痛感しています。"


■インタビューを終えて

薬剤師が日本の医療、そして社会への貢献の仕方を考えたときに

「薬局」や「病院」だけでない、多様な選択肢と専門知識がある。

医療費が国家の歳入を超えるのは10年後とも言われており、

これまでと同じ選択肢を選ぶだけでは医療は変わらない。

1人1人が10年後の選択肢を主体的に選びとることが 医療崩壊の「予防」になっていきそうだ。

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薬剤師カフェvita 【医療用サプリメント販売店】

TEL 03-6255-4255

営業時間13:00~19:30定休日 月曜日,日曜日

〒104-0061 東京都中央区銀座6-12-12

M−Labo

「ほしい未来をつくる」ために、若手医療者、医療学生という立ち位置から発信します。

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