溶融シリカガラスは優れた光学特性を持つことが昔から知られているが、その加工やパターニングには依然として高温工程や有害化学物質が必要だ。

溶融シリカガラスは、優れた光学特性を持つことが昔から知られているが、その加工やパターニングには依然として高温工程や有害化学物質が必要である。

B Rappたちは、そうした工程を単純化するために、「液体ガラス」と呼ばれる系の開発を続けてきた。この系では、粘性のある非晶質シリカナノコンポジットを成形後、光硬化することによって複雑な形にパターニングし、光学品質のガラス構造体を作製できる。

彼らは今回、最新の開発において、ナノコンポジットの特性を調整して3Dプリンターで利用しやすいようにし、数十マイクロメートルという小さな形状を持つ高光学品質のガラス構造体を得たことを報告している。

Nature544, 7650

2017年4月20日

doi:10.1038/nature22061

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