直立した色素分子

走査型プローブ顕微鏡を使うと、ナノスケールの物体を画像化し特性評価できると同時に、その操作や励起も可能になる。

走査型プローブ顕微鏡を使うと、ナノスケールの物体を画像化し特性評価できると同時に、その操作や励起も可能になる。

こうした能力を組み合わせることによって、さまざまなナノスケールデバイスを作製できるようになっているが、この方法の重大な欠点は、二次元の制約から逃れられないように思われることである。

S Tautzたちは今回、走査型プローブ顕微鏡の探針を使った注意深い操作によって、大きな平面分子を持ち上げて、2つの金属原子の台座の上に直立させて配置できることを示している。

また、この非典型的な意外に安定した直立配向において、分子がコヒーレントな単一の電界放出電子源として機能することも示している。

今回の知見は、他の分子にも準安定な直立した配置をとらせることができ、表面の機能性ナノ構造の設計に第三の次元を実際に利用できることを示唆している。

Nature558, 7711

原著論文:

doi: 10.1038/d41586-018-05502-5

doi: 10.1038/s41586-018-0223-y

【関連記事】

注目記事