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概日リズムを調節する分子経路は詳しく研究されてカタログ化されているが、それに比べて睡眠の恒常性を制御・促進する分子機構の解明は進んでいない。今回、船戸弘正(筑波大学および東邦大学)たちは、順遺伝学的スクリーニングを用いて、睡眠/覚醒バランスに影響を及ぼす2つの変異を突き止めた。著者たちは、Sik3プロテインキナーゼは総覚醒時間の決定に不可欠であること、そして陽イオンチャネルNALCNの変異がレム睡眠のエピソード持続時間と総レム睡眠時間を調節することを示している。
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Nature539, 7629
2016年11月17日
原著論文:
doi: 10.1038/nature20142
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