原発性肝臓がんの発生

腫瘍微小環境によって肝臓がんのどちらのタイプが生じるかが決まることを明らかにしている。
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肝細胞がん(HCC)と肝内胆管がん(ICC)は、原発性肝臓がんの2つの主要なサブタイプである。L Zenderたちは今回、腫瘍微小環境によって肝臓がんのどちらのタイプが生じるかが決まることを明らかにしている。形質転換した肝細胞は、周囲の肝細胞がネクロトーシスを起こしている場合はICCになるが、同じがん遺伝子により形質転換した肝細胞でも、周囲の肝細胞がアポトーシスを起こしているとHCCになる。機構として、著者たちは、これをサイトカイン環境と遺伝子発現における違いに結び付けている。

Nature562, 7725

原著論文:

doi: 10.1038/s41586-018-0519-y

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