非ヒト霊長類でのパーキンソン病の緩和

再生医療における長期的な目標の1つである。

パーキンソン病患者の多能性幹細胞から作出したドーパミン作動性(DA)ニューロンの移植による神経機能の回復は、再生医療における長期的な目標の1つである。

高橋淳(京都大学)たちは今回、霊長類モデルを用いた非臨床研究で、ヒト誘導多能性幹細胞から作製したそのようなDA前駆細胞をパーキンソン病のサルモデルに移植すると、長期間生存して宿主の脳内で神経突起を伸ばし、中脳のDAニューロンとして機能することを明らかにしている。

移植された細胞はさまざまな運動を回復させ、2年後でも腫瘍は観察されなかった。

Nature548, 7669

doi: 10.1038/nature23664

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