富の不平等と富の可視性は、いずれも社会における協力行動のレベルや全体的な経済的繁栄のレベルに影響を及ぼす可能性がある。西晃弘(エール大学)たちは今回、オンラインゲームを用いて、この2つの要因がどのように相互作用するのかを調べた。意外なことに、プレーヤーが他者の富について知らないかぎり、富の不平等だけでは協力行動も全体の富も損なわれなかった。しかし、プレーヤーの富が他者に見える場合には、不平等が悪い影響を及ぼした。
Nature526, 7573
2015年10月15日
doi: 10.1038/nature15392
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