ロシア、西シベリアのオビ川水系における地表水の空間的・経時的パターンを捉えた地図。青色は永続的な地表水、水色は季節的な地表水、緑色は新たに出現した季節的地表水、ピンク色は失われた季節的地表水の場所を示す。
Credit: European Commission - Joint Research Centre, 2016
全球的な地表水分布の地図が作製されており、局所的な研究や地域的な研究では、その経時的な変化が追跡されている。しかし、全球的な地表水の経時的な変化について、方法論的に一貫して定量化した結果はこれまでのところ存在しない。
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今回J Pekelたちは、300万枚以上のランドサット衛星画像を分析し、32年間にわたる地表水の月毎の変化を30mの分解能で定量化している。
彼らは、主に中東と中央アジアにおいて地表水が約9万km減少しているが、その面積の約2倍に相当する地表水が他の場所で作られていることを見いだしている。過去数十年にわたる地表水の変化の大半は、干ばつ、貯水池の建設、取水によって生じていると思われる。
Nature540, 7633
2016年12月15日
原著論文:
doi:10.1038/nature20584
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