BLOG
2018年02月14日 19時12分 JST | 更新 2018年02月14日 19時12分 JST

木材を処理して強度を高める

密度が約3倍になり、厚さが80%減少する。

Dmitr1ch via Getty Images

高密度化は一般的な木材処理方法であるが、欠陥が残ることが多く、湿気で弱くなりやすい。

今回、高密度化の前に木材を処理し、強度と寸法安定性を大きく高める方法が報告されている。

著者たちは、木材からリグニンとヘミセルロースを部分的に除去することによって密度が約3倍になり、厚さが80%減少することを示している。

しかし、リグニンとヘミセルロースを完全に除去すると材料の質が低下するので、木材内部の結合のために一部のリグニンを残さなければならないと著者たちは示唆している。

処理後の材料とそれらを積層させたラミネート材料は、極めて優れた強度、靭性、防弾性を示すと同時に、他の構造材料よりも軽量で処理しやすく、環境への影響が小さい。

Nature554, 7691

原著論文: Processing bulk natural wood into a high-performance structural material

doi:10.1038/nature25476

【関連記事】

電子の届く距離

Nature 554, 7690 

半導体の明るい未来

Nature 553, 7687 

2D多接合ヘテロ構造体のワンポット合成

Nature 553, 7686 

細胞の接着点に力を加える

Nature 552, 7684 

これまでの考えとは異なる粉粒体の動き

Nature 551, 7680