chugoku-sengohosho

日中関係に改善の兆しが見られない中、戦時中の日本で強制労働に従事させられたとする中国人の遺族らが、日本の大手企業を相手に訴訟を起こすケースが相次いでいる。
日中戦争が勃発した1937年の前年に中国の会社が日本の海運会社にリースした船舶をめぐり、上海海事法院(裁判所)は19日、戦時中の契約義務に基づく賠償に応じていないとして、海運会社の流れをくむ商船三井の輸送船を差し押さえた。
中国の上海海事法院(裁判所)は4月19日夜、日本の商船三井の船を浙江省の港で差し押さえたと発表した。上海の船会社の親族が、1930年代に日本の船会社に船を貸した際の賃貸料が未払いだとして、賠償を求めていた裁判で、商船三井の敗訴が確定したにも関わらず、賠償金を支払っていなかったためとしている。