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ふるさとの集落が次々と消える――。人口減少と高齢化がいっそう進む日本の山村で、もはや避けられないシナリオだ。歴史と文化が息づく里山をなんとか次の世代につなげられないか? 緑豊かな山々がもたらす「水力」に、地域再生の芽を託す人たちがいた。高知県にある二つの「ゆずの村」を訪ねた。
「どうして前途有望な若い医者が死ななければならないのか。今の医療はおかしい」鈴木医師が、研修医のメンタルヘルスの改善に取り組むきっかけとなった出来事だった。
人が減り続ける村の住民を支えるために、各自治体は、国は、税金を使って道路を整備し、水道管を更新し、ゴミ収集に向かい、診療所を整える。住む場所は自由だ。その地域に住む住民たちの税金ですべてが賄えているわけではない。我々の所得税の一部やたばこ税、酒税などが原資の地方交付税がその一部に含まれている。 「この村を維持するために、私たちの税金を使って何のメリットがあるのですか?」
アンパンマンミュージアムの周囲には田んぼなども広がっている。風景を眺めながらさらに車を走らせていく。そこで僕の耳に突然、声が聞こえてきた。子どもの声だ。「助けて!アンマンマン」という悲鳴に似た声。
少子高齢化と首都圏への人口集中に歯止めがかからない。住居や子育ての環境が悪い首都圏では一般的に出生率が低いとされる。人口減は経済成長や社会保障制度の維持に支障をきたすことから、地方の子育て環境の充実は、地域社会の維持に加えて国全体にとっても重要だ。かつて「保育王国」と呼ばれた高知で、子育て世帯に実情を聞いてみた。「女性の活躍」時代を先取りするかのように働く女性たちの存在、そして待機児童数には表れない地方ならではの課題が見えてきた。
もっとうまく表現したい。ジャーナリストがそう思っても、立場や組織の枠組みを超えた学びの場は、なかなかない。「ないなら、つくろう」。一般社団法人・日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が「ジャーナリストキャンプ」を開催する原点だ。