karigaru

狩猟を始めたばかりのころ、ベテラン猟師から「産まずイノシシ」の美味しさについて熱く語られたことがあった。
近年、全国的な問題になっている「野生鳥獣被害」島根県でも、増えすぎた野生動物が里山に出没し、深刻な農作物被害を引き起こしている。
私は今、島根県の山の奥、広島との県境に佇む民家で、婚約者と、猫三匹と暮らしながら、イノシシ事業を立ち上げている。
都会で働いていた普通の20代だった畠山千春さん(写真)は、東日本大震災をきっかけに、動物の狩猟や解体を行う“狩猟女子”となった。現在は、九州のある地方でシェアハウスを運営し、新米猟師として狩猟を学びながら、鶏を絞める解体ワークショップや講演を各地で開催している。
私が信頼する猟師さんたちは、銃や血は、決して他人に見せびらかすものではないことを教えてくれた。スーパーに並んでいるお肉や、大量に廃棄される食品をスルーして、わざわざ新たに動物の命を奪うという行為には、「ナチュラルライフ」とか「命をいただく」とか、そんな理屈を並べたくらいじゃ収まらない、もっと深刻な感情が伴う。
最近、狩猟の話をちょこっとすると「え、狩りガールなんですか!?バーンとか?撃てるの!?」と、言われることが多くなってきた。狩猟ブームにのっかって狩猟免許を取得したとしても、東京都民のわたしたちには大きな壁が立ちはだかっているのです。