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「この先の勝ち星も敗戦も、そのすべてを御自身の力にかえて人々のこころに感動を与える棋譜を数多く紡いでほしいと願います」
加藤一二三九段(77)が6月30日午後、東京・千駄ケ谷の将棋会館で、引退後初めての記者会見に臨んだ。
勝てば史上最高齢勝利記録(77歳5カ月)を更新。敗れれば現役引退。
「本日を持ちまして、わたくし加藤一二三は公式戦からは現役を退く運びとなりました」
「将棋界のレジェンド」として知られる現役最年長棋士の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が6月20日、「第30期竜王戦」6組の対局で高野智史四段(23)に敗れた。この瞬間、加藤九段は引退。62年10カ月にわたる現役生活に終止符を打った。
加藤九段といえば対局時の食事は「昼も夜も、うな重」という伝説で知られる。
現役棋士生活63年の名棋士は、対局開始から13時間以上、188手に及ぶ大熱戦を最後まで戦い抜いた。