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韓国社会はMERSに揺れている。MERS拡大がなぜ起きたのか、MERSの拡大で、韓国社会で何が問題になっているのか――。その社会的シンドロームを検証してみたい。
MERS(中東呼吸器症候群)の患者数が拡大する韓国・ソウルで、名門・成均館大学の学生が、マスクをしたことを理由に退室を命じられとして話題になっている。
韓国で国家的パニックになりつつある中東呼吸器症候群(MERS)。同国初の感染者となった68歳の男性は、中東から戻った8日後にせきが出て発熱した。男性は治療を求めて4カ所の医療機関を訪れたが、それが感染拡大の始まりだった。
韓国でMERS感染者と接触するなどして隔離措置が取られている対象者は1312人となった。なかには、隔離対象者であるにもかかわらず、ゴルフに出かける人もいた。
重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染拡大している問題で、韓国人の感染者が搭乗した旅客機が、消毒されないまま、名古屋市近くの中部国際空港までフライトしていたことが分かった。
何よりも、初期対応の失敗が最も大きい。 最初の患者が20日までどう行跡したのか綿密に追跡できず、接触者を把握できなかった防疫態勢の不備が露呈した。