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車で乗り付けるアメリカならではのキッチュな宿泊施設=モーテルが、ここ数年次々とグラマラスなデザインホテルに変身中。
そういえば、恋愛相談のたぐいで「自分に合わせてくれそうな相手」「自分を受け入れてくれそうな相手」を探しましょう的な文面を見かけるたびに、何かおかしいというか、違和感を覚えていたけれど、やっと言語化できそうなのでメモっておく。「自分に合わせてくれそうな相手」や「自分を受け入れてくれそうな相手」を探す発想は、探すという点では能動的だ。でも、いざ付き合い始める段になった時に能動的にならなきゃいけないのは、相手のほうであって自分ではない――そこのところは受動的だ。
処女のほうが童貞よりも少ない。現在日本の20代では女性の21%が処女だという。一方、童貞はその倍の42%に達するらしい。人類が一夫一妻制の動物であることを考えれば意外な事実だ。なぜ、このような男女差が生まれるのだろう。処女が童貞よりも少ないのは、女性が淫乱なのではなく、男性のほうが「モテる/モテない」の差が激しいからだ。
さて、じゃあ、童貞をこじらせたおっさんが風俗に行ったからといって、ようやく承認ゲームから降りられましたよ、という話なのかといったら、そうではない。むしろ、古くさくなって機能しなくなった非モテという承認ロジックからいち早く脱出することで、別の承認を集めようとする運動に過ぎない。自意識の檻の中から、別のこじれた自意識の檻へと移動しただけだ。
なぜ32歳の童貞のおっさんが今さら風俗に行く気になったのか。その入り口は、なぜ「非モテが正義」になってしまったか、というところにある。