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2002年に事実上の死刑宣告を受けた高知競馬は、翌年に88億円の借金帳消しという荒技で息を吹き返した。翌年、ハルウララブームで黒字転換し、今も存続し続けている。単に生きながらえているだけではない。近年は徐々に売り上げを伸ばし、昨年度は13年ぶりに売上げが100億円を突破した。復活の秘訣は「どん底」を忘れぬ便所掃除とナイター開催、そしてもう一つはインターネットだった。
「寝た子を起こすな」――。知らない者はそっとしておけば、差別は自動的に消滅するという考え方だ。部落差別については、古くからそんな考え方が提唱されてきた。しかし近年、そこに波紋を広げているのがインターネットだ。ネットの書き込みは削除しない限り、半永久的に消えることがない。あそこは部落だ、あいつは部落だ、と書かれたらその情報が一人歩きを始める。書いた方はすぐに忘れてしまっても、書かれるほうにとっては深刻そのもの。逃れられないもう一つの「部落」がネット上で広がり始めている。
いま高知県には中四国唯一の競馬場がある。競輪場もある。一発当てたい人が多いのか、今度は当たるという楽天的な遺伝子を持った人が多いのか。
素人がイチから建ててしまった「沢マン」。花々が咲き乱れ、若きアーティストたちが住まうこの物件から当初感じたのは、底抜けの明るさだった。だが、数日間宿泊し、住人らと語り合ううちに、このマンションの意外な一面にも気づくことになる――。
素人が頭の中で設計し、建築基準法も耐震基準も超越して5階建てのマンションを建ててしまう。その脱法マンションで今も100人以上が楽しく暮らし、行政も半ば黙認――。あり得ないような話だが、そんなマンションが高知市に実在する。
全国屈指の貧乏県ながら、陽光さんさん人みな明るく自由があふれ...。そんな高知県には幾つかのタブーがある。
新緑の美しい季節。初ガツオのシーズン真っ盛りのはずが、過去にないカツオの不漁が列島を襲っている――。帰宅して、テレビをつけるとこんなニュースがやっていた。
小さなつぶやきから始まった。「どこか遠くで作られた電気じゃのうて、この集落を流れる川の水で電気が作れたらえいのう。」
高知県は全国の都道府県の中でも突出して「貧困」の地域だ。一人あたりの県民所得では沖縄県とトップを争う。
地方への移住と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。田舎暮らし、農業、自然、自給自足、そんな言葉に憧れ、昨今は雑誌でもよく移住特集が組まれている。